親子で発達障害

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Nice!

親子で同じ発達障害の傾向を持っていたり、近い傾向のものをもっているのは 珍しい話ではないと思うんですが、知らないと・・・ある日 突然びっくりして あわててしまうことになったりします。
自分がもともと不器用で、どうしてこんなに私はダメな奴なんだ?と 自問自答して苦しんで 大人になって 不器用ながらも仕事をしていて・・・子どもができて、子どもが???という状態になって、子どもの事を調べているうちに・・・実は自分にも思い当たるふしがたくさんあって・・・ということで気がついたり、そうだったのか・・と確信したりという親も少なくないと思うんです。

これは・・全ての人がそうというわけではないし、医学的にどう・・・という事ではないけれど・・・。「特徴的だぁ〜」と目が点になるということも無かったわけではありませんが、それはあくまでも個人の体感として感じただけで、かな?そうなのかな??という程度のこと・・・
そう感じたら、なるべく琴線にふれないようにして距離を置いているつもりなんだけれど、知らない所で知らないうちに勝手に琴線にふれていた=という経験もあるので、注意のしようも無いこともあるわけで・・とほほ・・・という事もたびたび・・・
なるべく相性があわない相手の場合は距離を置いている つもり なんですけど・・・場合によっては、琴線にふれないように極力距離を保ったつもりが やっぱり距離を置ききれないこともあって・・・けっこう人付き合いって バランスが難しいです。特に私はマイペース型なので・・・とほほほほ・・・。

もちろん、軽度の発達障害を持っている親同士、大人同士のおつきあいで 仲良くしていただいて、お互いにお互いを認め合いながら、傷を癒してくれる素敵なお友達を持っています。
それでも、べったりとしたおつきあいをしているわけではなく、心地よい距離感があるので、とてもありがたい関係で お互いの存在を 心地よく感じています。

でも、トラブルになるケースもあって、そうなると とても苦しくたまらない気持ちになったりします。
わかっているけど・・・どうしたらいいの?あたし!!というケースです。
あくまでも、過去の経験でこんなことがあって、こんな気持ちになったことがあったんです・・・というもので、全ての人がそうだ・・・と言っているわけではありませんから・・誤解のないようにお願いします。

私の場合は 普通の人とのトラブルよりも・・・軽度の発達障害を持っている親同士でのトラブルが 多いような気がします〜あくまでも私の実体験からなんですけど・・・。言葉で攻撃される感じです。

保護者会などでは はじめは意見を全くいわず・・他人の意見を聴いて、とにかくそれを否定・非難・攻撃というパターンが多いので、保護者会などは うんざり・・という事も多々ありました・・・感情で物をいうので・・・自分の考えと違う人を見つけると これでもか!というくらい攻撃的に来られたりしました。
それに負けちゃうと、変なことになるので、私が意見に負けることは無いのですが、激しい逆恨みをされることがあります。
大人同士で保護者同士・・・これからも たぶんあるんだろうな〜と覚悟はしていますが・・・軽度発達障害の場合は 親自身が気づいているケースは まだまだかも?しれないので、気づいていないで とっても特徴的な親で・・・私が気づいちゃっている場合は 私自身 とても対応に苦慮することがあります。
止めがきかなくなって攻撃的に話をされてもねえ・・・・はぁ〜〜〜〜ため息。

私はスーパーマンじゃありませんから、どんな発達障害だって受け止められるぞ〜ど=んと来い!などという うぬぼれは全くありません。
相手のことが うっすらとでもわかるから対応に苦慮している。 それが本音なんです。
ストーカーのように 電話・メールで 自分の意見をどんどん言ってくる。「すみません、私はカウンセラーじゃないんです。普通の母親なので・・」というと「わかってくれると思っていたのに!!(怒)」からはじまって攻撃的になってきて・・という事もありました。

いままでは1人で悩んできたけれど、わかってくれそうな人にであって「わかってほしい」という思いはとても深くあって、それを「わかってくれそうな人」に出会った時の安心感・安堵感は とても大きくあるから、自分の思惑にあわない事態になると パニック的な感情の爆発になってしまうんですね・・・。
プロのカウンセラーの先生だと そこは上手に分かってくれて、感情の持っていき方や 考え方を教えてくれるのですが、素人ではとてもとても・・・できたものではありません。
そして・・・「私には とても感情を受け止めてあげることはできないわ・・・」という今の気持ちに至ったわけです。わかる範囲で相談ができそうなところを教えてあげて・・そこでやめておこう。とお節介をするのをやめたのは 過去にものすごく痛い経験もたくさんあるからなんですね。心を受け止めるお仕事はプロにまかせるのが一番かな・・・って思っています。

軽度の発達障害を持っている同士で 同じ感じでわかりあえるんじゃないの? と思われがちですが、それはひとそれぞれ違うので、全てがそうでは無いんですね〜わかりあえている同士でも お互いの心への気づかいは当然あると思っています。わかっているから、余計に気づかうというか・・・。
感情はとても難しいです。難しさを感じたときは 交わらずに 平行線で さりげないつきあいで止めておき  安堵できる距離を置いておきたいと・・・対人関係の火傷がこわい私は思ってしまうのです。

普通の人だって、そうそうべったりとつきあうことは無いと思うし・・・適度なところで静かにやっていけたら・・・と思っています=対人関係では・・・。

パパにそんな話をしたときに「人間は誰でも不完全なもの。不完全だから人間なんだよ。得意・不得意もあるし、特徴的なものがあるから個性なんだろ。 それが平均よりできるかできないかで 支援が必要だったりもするし・・・。人それぞれ違うからね」という話でたいていは終わっています。
「だって・・・私だって・・・」と私が いいはじめると 「それでも社会の中で仕事して生きてきて、こうして生活してるんだから、いいんじゃない?」〜〜〜んん〜〜〜確かに・・・(苦笑)ぽりぽり・・。

最近、この手の話題が出ることが多くなりました。そういうこともあるし、そうじゃないこともあるんですけど・・・たしかに特徴的に出る人もいる。
という事で 親子で相談ができるところがありますか?と相談されちゃうと、子どもの相談するところは増えて来つつあるけれど・・・。大人で発達障害を持って・・相談がどこでできますか?というと私も・・・うう〜〜〜ん・・・。自分でネットで調べたり、口コミに頼るしかないのかな・・?という感じですよね。親の会にお世話になるとか・・・・協会のお世話になるとか・・・そんな程度しか私も頭に浮かびません。

親子でアスペルガーの当事者のお母さんが書かれた本が出版されています。
まだ読んでいないのですが、ちょっと興味があって記事を読みました。
我が家はアスペではありません。知能が高かったら良かったのにな〜って思うことは何度もあるけれど、知能が高くて苦労をしている人の心は とても傷つきやすいんですよね・・・。でも、歯に衣着せぬ物言いが 周りの関係を悪くしてしまうことも多いようです。難しいですよね・・・。
私は天才肌とはかけ離れているLDなので、アスペの人の気持ちがわかるようで わからない。軽度発達障害だからって みんな同じじゃ〜ありませんから・・・・言葉の上でひとくくりのようで、実際は 違うからね〜〜〜複合的なものがある人もいっぱいいるけどね〜〜〜という まとまりの無い話になっちゃいましたが、最近出た本の話題です。


『アスペルガー症候群の子、育て 苦悩と成長、母が手記』  2007年08月22日

社会性や対人関係に困難を抱えやすい発達障害、アスペルガー症候群の長男の子育てについて、自らも同じ障害のある母親がつづった「わが家は自閉率40%」(中央法規出版)が出版された。
幼稚園選びや小学校との折衝など当事者ならではの観察眼とともに、子育てを通じて得られた自らの「育ち」について描く。
 著者は東北地方在住のペンネーム、星空千手(せんじゅ)さん。夫と子ども3人の5人家族。第1子で小学校3年生の長男が、3歳でアスペルガー症候群と診断された。その後、自分も同症候群と分かった。
 おもちゃに関心を示さない、突然泣き出し止まらないなど、同症候群の子どもの予測のつかない行動に育てづらさを感じる母親は少なくない。
 星空さんも、公園に連れていっても遊具に関心を示さず、側溝にひたすら小石を落とし続ける長男の子育てにむなしさを感じた。後に生まれた長女、次男と比べても「比較にならないぐらいの苦悩だった」。
 言葉が達者で成績が良い長男は一見、障害があるように見えない。だが通常と違う事態が起きると対処できない。学校には障害を伝えているが配慮は十分ではない。それでも長男は、楽しそうに学校に通っている。
 対して自分は7歳から自殺を考えた。学校でも家庭でも、疎外感を抱いたまま大人になった。
 その違いを「集団の中で愛された経験があるかどうか」と語る。通った療育施設で保育士らに温かく迎えられたことが大きかった、と分析する。母親として付き添った自分も、社会に対する見方が変わったという。
 出版を勧めた宮城学院女子大学の足立智昭教授(発達心理学)は、「障害の有無にかかわらず子育て全般にあてはまることは多い。いろんな人に読んでほしい」と話す。

わが家は自閉率40%—アスペルガー症候群親子は転んでもただでは起きぬ (単行本)
星空 千手 (著), 日下充典 (編集), 丸山誠司 (イラスト)

〜内容紹介〜
長男あーるは計算男で神さまでだじゃれ王!?
個性的な特徴をいかして今日も楽しく学校に通うあーるはアスペルガー症候群。
同じくアスペルガーのお母さんが長男の成長をつづった育児エッセイ。

アスペルガーのお子さんのお母さんたちに共感と多くの勇気と示唆を与え、
学校の先生たちにはアルペルガー症候群の子どもとその親の気持ちを
理解するのに、最適の1冊。

私は暗闇の中を生きてきた。
いつも夜だった。
たまに出会う温かい人が、私にとっての星だった。
でも星はとてもとても小さくて、私はどれだけ光り輝く、
日の当たる場所へたどり着きたいと願ったかしれない。
......それはかなわなかった。
でも、夫と出会って、子どもたちが生まれて、
気がついてみたら、私は相変わらずの夜だけど、
満天の星空の下にいた。
......そして、さらにもっと時が経って、
日の当たる場所に出たいなんていう願いを忘れ去っていたら、
私は今の日だまりの中にいた。
今は夫と並んで、縁側の温かい座布団の上で、
猫のようにくつろいでいるような気がする。