つ、ついに次男(5才5ヶ月自閉症児)がっっ、ついについに、やりました一昨日の日曜日に開かれた学区運動会の徒競争で、一人で、脱線せずに、 60メートルを、ゴールまで走りきりましたーー。へ?いたって普通だって?それに、この年齢でコースを脱線しようが、ゴール出来ない子がいようが、それも普通なんだけどね。ダントツでゲッパ(こちらの方言で”最下位”の意味。しかも長男もだ!笑)、・・・・なのは、まぁ、横に置いておいて、今年は大人に手を引かれることもなく、泣きながら脱線していくこともなく、競技出場を拒否することもなく、まことに、晴天の運動会に似つかわしいゴールシーンだった。母は、ひたすら感激しきり。頑張ったね、よく走りきった。ううん、「頑張った」と言うより、「楽しめた」と言った方がしっくりくる。「楽しめた」運動会のその縁の下には、やはり、先生方の有り難い「支援」の力があった。いつも、運動会の最中はアニメの曲や歌謡曲がBGMで流れているんだけど、次男は、流行りのアニメの曲や一部のPOPな曲が嫌いで、耳ふさぎをしてしまう。そうなると、陣地にすら居ることが出来なくなって、脱走を図ろうとするの。そんな時は、気を紛らわすために駐車している車の中で待ち時間を潰したり、競技種目が近づいてきたら、抱きかかえて連れ戻したりと、大変な事になっていた。私も次男も、毎年汗だくで、格闘さながらに、「おうち、帰る~~~?」と、泣くわが子を、だっこしたり、遊ばせたり、おやつで釣ったりしながら、時間が過ぎるのをただただ我慢して待つのみだった。年を重ねるごとに、私の「運動会」のイメージがどんどん最悪なものになっていったのは言うまでも無い。それに、特に今年度は、体育主任という大役を仰せつかった我が家は、役員活動をしながら次男の世話と競技参加に、とんでもなく忙しくなるだろうと、なんとも、重い気持ちになっていた。せめて、子ども達さえ楽しんでくれたら他は何も望まない、そう願って、先生方からも励まされて迎えた当日。運動会の序盤に次男の60メートル徒競争。招集が掛けられ、スタートラインに整列する次男たち。次男の走るコースには、「視覚支援」が施してあった。およそ15メートル置きずつに、邪魔にならない程度の大きさの矢印「↑」のプレートが三枚と、ゴールのちょっと先に、「STOP」のプレートが置かれてあった。そして、その時だけ、いつもの賑やかなBGMは切られていた。パーーーン!乾いたピストルの音が響く。加配の先生に促され、スタートを切る次男。よろよろと、心もとない足取りで矢印「↑」を頼りに真っ直ぐ走ってくる。ゴールでは、狂ったように踊って手を振り、次男を呼ぶ私。他の子たちはとっくにゴールを切っていて、次男たった一人、拍手喝さいの中を走る。「がんばれ~!●●●くーん!もう少しだよー。」温かい声援が心に沁みた。今年は、次男は泣いていない。ましてや、笑みさえ浮かべている。沢山の人に応援してもらえてよかったね、次男。これは、ゲッパの特権だよ。(笑)やっとのこと、ゴールまで到着し、大手を広げて待っていた私の胸に飛び込んで感動シーンになると思いきや、私のちょっと手前に、「STOP」のプレートがあって、次男は指示通り、手前でストップしてしまった。(笑)もー、次男のイケズ~。こんなに次男がキラキラ輝いて見えた日は無かったと思う。担任の先生とも、乱舞、大興奮で喜び合い、その時にキチンとお礼を言ったのかさえ、記憶がぶっ飛んで覚えていない。(汗)今も、脳裏に焼き付いているその瞬間を思い出しながら感動に浸っている。本当に親子共々楽しめた瞬間だった。大人が頑張った、年代別徒競争、400mリレー、600mリレー、ボール送り競争、玉入れ、マラソン、綱引き、水運び競争、二人三脚リレー、百足競走などなど、ほとんどが私たち集落が上位を占め、総合結果、18集落ある中、目出度く優勝旗を手にする事が出来た。私の人生の中で、こんなに運動会が心から楽しいと思えた日があっただろうか。何でも鈍くさくって、運動音痴の私が、来年は女子マラソンにも出ようかと企んでいる・・・・。(調子に乗りすぎww。笑)夜の優勝祝賀会では、久しぶりに夫婦揃って祝いの宴に酔いしれていた私達がいた。いつもは、酒の席ではお互いに目を合わすこともなく、他人を装うほどよそよそしい夫婦なのにね。(苦笑)皆が楽しい気持ちにさせてくれた運動会。ゲッパでも、1位でも、悔しがって泣いたり、喜んだり、まさに人生そのもの。(飛躍しすぎっ!笑)長男も、足が遅い事で劣等感を持ったり、努力してジョギングに励んだりと、頑張ったよ。次男も、運動会のざわついた雰囲気にも適応できて、徒競争でも頑張って走りぬいた。来年度は小学生の応援合戦に参加やら、また違った課題が山積みではあるけれど、なるようにしかならないし、また、なるように努力しなくちゃね。次男がここまで成長したのは、今までの周囲の支援や協力、理解があってこそ。「なせば成る、なさねば成らぬ何事も。成らぬは人のなさぬなりけり。」この上杉鷹山公の教えのもとで育ってきた学童、学生時代、成らぬは~からのくだりが、どうしても受け入れられなかった私だったけれど・・・、何事も、実らない努力は無いってことでしょ。希望を持って今日も明日もまい進あるのみ。この度の先生方の協力と支援に本当に感謝しています。有難う御座いました。秋の幼稚園の運動会も頑張りますっっ。