今週の月曜日から、給食が始まりました。偏食家ではあるけれど、その給食もタンコロにとっては一つの楽しい行事みたいなものと思ってたんだ。昨日位から秋桜と話さなければならないことが多くて、会社から帰宅し、一息ついてから話してたんだけど、給食が始まったということは、学校が本格的に始まったということでもあるんだよね。タンコロの担任は、主担任も副担任も、そして介助の先生もすべて変わってしまって、ボクや秋桜が感じることととはまったく別に、タンコロにも感じるところがあったみたいだね。クラスメートは、転校生が一人参加し、そして昨年までのメンバーと比較すると卒業生が一人抜けてしまった以外は、何も変わらなかったけれど、タンコロにとって大きかったのは、やっぱりタンコロを囲む担任の先生たちが全て変わってしまったことなんだね。昨日の給食は、クラスメート5人で机を弧を描くように丸くして食べたらしいんだけど、タンコロは先生に向かって、「こわい・・・」と言って、一人みんなに背を向けて食べてたらしい。今日はみんなと一緒に楽しく食べられたみたいだけれど、そんなところに環境の変化に弱い面を見せてた。おそらく担任の先生は、障害児を受け持つのは初めてなんだろうな。けど、ボク自身の印象は、融通の利かない昨年までの担任に比べたら、いい先生に当たって何よりと思ってたんだ。環境の変化・・・いや、まだ新学年での学校が始まって慣れてないんだろうな。環境の変化に弱いのは、なにも自閉症だからということじゃないね。自閉症でなくたって、新しい環境になれるのは大変だもの。唯一、変わらなかった交流学級の先生はタンコロの大好きな先生だから・・・と思いきや、そのクラスメートは変わってるんだよね。その交流学級の体育の時間で、脱走騒ぎがあったのが今日。脱走なんて、何年ぶりだったんだろう。それ位、タンコロにとっては何もかもが新しいことなんだろうな。今夜、タンコロと一緒にお風呂に入って、「なあ、タンコロ。お前は人気者だし、しゃべらなくてもみんなタンコロの傍に寄ってくるよな。だからタンコロも笑顔でいい子にしててな。」と、繰り返し、噛み砕いて何度も言い聞かせるように、タンコロに話しかけたよ。「わかった」とタンコロの返事。まあ、すっかり慣れるまでには時間がかかるだろうけど、ボクや秋桜がしっかりサポートしなくちゃ。秋桜との話し合いは、今夜も、明日も続いていくんだ。