先日帰省した際の出来事や感じたことを、忘れないうちに書いておこうかと。。
アスペ診断後、初めての帰省でした。
家族や親戚には、事前にメール等で私の障害について知らせました。
母はアスペルガーという障害を初めて知り、その後、本やHPでアスペについて調べたそうです。
そして、ずっと不思議に思っていた謎が解けたと言っていました。
その「不思議に思っていたこと」は次のようなことです。
母が「具合が悪い」と言ってしんどそうにしているとき、娘である私は、何もせずにボケーっとしているだけだったそうなのです。子供の時から今までずっと。
私は覚えていませんが、母曰く、何度もこういうことがあったそうです。
同じ状況のとき、兄は「大丈夫?」「薬持ってこようか?」などと気遣ってくれる子だったそうです。
同じ親が同じ育て方をしているのに、なぜ同じ事ができないんだろう。
母にはそれが長年の疑問だった、と言うのです。
けれどアスペは、他人の感情を表情から読み取れない、耳からの情報が入りにくい、同時に複数のことを考えられない、という特徴を持つことを知り、「これだ!」と思ったそうです。
母が「具合が悪い」と言いながらしんどそうにしていても、私が何もしてあげなかったのは、
母の表情から何も読み取ることが出来なかった
「具合が悪い」と言う母の言葉が聞き取れていなかった
他のことを考えていたので、母のことを同時に考る余裕が無かった
・・という原因が考えられます。
いちばんの原因は「表情から読み取ることができない」ということだと私は思います。
母からその話を聞いて、私は数年前に同僚の女性に言われた事を思い出しました。
「あなたは人が具合悪い時に何もしてくれない。『大丈夫?』とか聞くことすらしない。あなたのこと、『意地悪な人だ』とみんなが言ってるよ」と。
母が抱いていた疑問と全く同じことを、その女性から言われたのです。
私は人に意地悪した覚えもないし、人には優しく接してきたつもりです。
なのに、私のことをみんなが「意地悪な人」だと言ってるなんて・・ショックでした。
確かに、人が具合悪いときにそれを無視するなんて、とても意地悪な人に思われるでしょう。
でも、私は無視していたわけでも、意地悪をしていたわけでもない。
「具合が悪い」という情報を知らなかっただけです。
逆に私が具合が悪いとき、私が何も情報を与えていないのに、周りの人達に「大丈夫?具合悪い?」と言われて、「なんでわかったの?」と驚いた事もありました。
定型の人は、「他人の感情を表情から読み取る」ということが出来るそうですね。でも私はそれが出来ないんです。
そういえば以前読んだアスペ関連の本に、このようなことに関する興味深いことが書いてありました。
次回へ続く。。