「のび太くんのおはなし」
のび太くんは、9さいです。
のび太くんは、おしゃべりだけどうまくはなせなかったり、
あいてのはなしをちゃんとりかいできなかったりします。
のび太くんは、ともだちといっしょにあそんでも、
ちょっとじぶんかってだったりします。
のび太くんは、つま先立ちであるいたり、
くるくるまわったりしながらあるきます。
のび太くんは、いつもとちがうことがおきると
パニックになります。
のび太くんは、おかしいことじゃないのに笑います。
のび太くんは、わけもわからずとつぜんかんしゃくを
おこすこともありました。今は、だいぶなくなりました。
でも、のび太くんは、おりがみや漢字や算数がとくいです。
のび太くんは、自閉症です。
今日、うちで購読しているA新聞に
公共広告機構の日本自閉症協会の広告が載っていました。
でも、そこに描かれていた「だーくんのおはなし」は、
「だーくん」のお話であって、
「だーくんのおはなし」=(イコール)「自閉症」
ではありません。
もちろん、上に書いた「のび太くんのおはなし」の
のび太くん=自閉症でもありません。
知らない人にとって、そこに書かれている
だーくんの症状が自閉症の症状と固定化されるようで、
ちょっと不満を持ちました。
「だーくんのような自閉症の人は、広く見ると日本に約120万人、およそ100人にひとりいる・・・」
と、ありましたが、高機能やアスペの方も混ぜれば
50人にひとり、というデータもあるのです。
もっと、もっと、もっと、
自閉症のことを広く理解してもらうには、
自閉症のイメージを固定化しない伝え方が大切だと思います。
そして、新聞だけじゃなく、テレビCMでも放送していただければ・・・
初めて診断されたとき頂いた、日本自閉症協会発行の手引きにも
「自閉症の症状は100人いれば100とおり」
と、書いていたはず。
自閉症は、だーくんだけじゃない!
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