アスペルガーと犯罪の関連性。

37
Nice!

アクセス数が増えているので何でだろう?と思いましたが、もしかするとこれが原因かな。岡山突き落とし事件の犯人の少年が、アスペルガー症候群と診断された・・というニュース。 このニュースを見て、「アスペルガーとは何ぞや?」と思った人達が、検索してここに辿り着いたのかもしれませんね。凶悪事件の犯人がアスペルガーと診断された例は過去にいくつもありますが、そういうニュースが報道されると、当事者や親や支援者達は、「アスペルガー=犯罪者という誤解を生じかねない」「偏見が助長される」「報道を控えて欲しい」と言います。私はちょっと違うことを思いました。こういったニュースを見て、アスペルガー=犯罪者と誤認する人よりも、アスペルガーという障害名を初めて知って「一体どんな障害なんだろうか」と関心を持って知ろうとしてくれる人の方が多いんじゃないかな、と。このような形で知ってもらうのは不本意かもしれないけど、何かキッカケがないと知ることができないという現状。これもアスペルガーを世間に知ってもらうためのひとつのキッカケだと思うことにすればいい・・などと考えている私の感覚は、やっぱりズレているのでしょうか?でもまあ、問題なのは報道の仕方ですね。犯人がアスペルガーだということ自体は、報道しても構わないと私は思います。でもその部分だけを報道すると、「だから何なの?アスペルガーだったら減刑されるの?」と思われてしまうかもしれない。まず、アスペルガーを理由に減刑されることはあってはならないと思います。もしそうならば、それこそ偏見が助長されてしまう。それと、アスペルガーと犯罪とは、直接的には無関係です。ですが、もしこの少年がアスペルガーだと子供のときから気付いていて適切な対応がなされていればこの事件は起こらなかった・・ということは言えると思う。この少年に限らず、アスペルガーの人による犯罪は、事件が起こった後に鑑定をして初めて障害が判明するケースが殆どです。つまり本人も家族も、今までずっと障害に気付いていなかった。私も長年自分がアスペだと気付かなかった当事者の1人です。私は犯罪に手を染めたことは一度も無いですが、アスペルガーゆえに受けた精神的迫害から、自暴自棄に陥ったことは何度もあります。1つ前の記事の私の通院歴からも分かると思いますが、大人になった私は、何度も鬱病を繰り返しました。しかもどんどん症状は酷くなっています。子供のときは真面目で従順でおとなしい子と言われていた私が、大人になって明らかにおかしくなりました。何度も何度も自暴自棄に陥り、やっとアスペルガーという診断名に辿り着いたときには、私はもうボロボロに壊れていました。今回の事件も、そういうことと関係あるように思います。アスペルガーそのものが犯罪の原因となるわけでは無いけれど、アスペルガーに気付かずに放置していると、いつか壊れてしまうかもしれない。