先日、主治医の発達クリニックにいってきました。指差しがでてきたことは、よかったですね、と言われました。あせってもダメですからね、と念を押されました。いろいろ話をしていく中で、こんなことを言われました。ツヨ君が大人になるまでに、生活する上で困らないようにするには、2つのことを身につけられれば、いいと思います、と。一つはコミュニケーションの手助けをするもの。カードなり、PECSなり、文字なり、パソコンなり、本人にあったもの。本人の要求・助けを表し、こちらの指示などを伝達するためもの。二つ目はスケジュール。大人になっても、自分で自分の生活を見通しを持って過ごせるためのもの。その時々の発達年齢、つまり認知・知能の発達に合わせて。・・・やはりそうですか。自閉症のお子さんがみなさん、カードが必要なわけではないと思うのです。あれば無駄ではないかもしれませんが。ないにこしたことはないと私は思うのです。ある別の専門家にこんなことを言われたこともあります。「いつかはTEACCHをはずす、ということを頭に片隅においてくださいね。」と。とにかく自分のお子さんに合ったものを、いろいろな人の話を参考にしつつ、選んでいくことが大切なんですよね。私は一つの「~法」みたいなものに偏らず、ツヨに合った形で部分部分を参考にしています。・・・さて、主治医の先生にそこまで言われたので、そこへ進むしかないのかな。口もとを見せて、言葉を教えてみても、ツヨの口はずっと、パクパク・・・聞き取りも、自分の名前も分かっているのかいないのか。そうそう、主治医の先生にもう一つ聞いてみました。手話とか、マカトン法はどうでしょうか、と。ツヨの自閉症の特徴は、とにかくコミュニケーション力が弱いこと。手話もマカトンもコミュニケーションをする道具であって、自閉症の特徴であるイマジネーション障害(想像性の障害)をカバーすることはできないと。つまり「困った!」というときに、「困った!」という目に見えないものに弱い。そしてそれを誰かに伝えるのが苦手。そこで「困っています」というカードで、まず目で見えるものに具現化し、そのカードを人に渡す、という行動を本人が目で見て、やりとりを感じることができるのだそうです。言葉のやりとりは目に見えないので分かりにくいとのこと。今の6歳の段階でいうと、もし聾唖のお子さんだったら、そこになくても、食べたいと思えは、「飴をください。」と手話で言えるけれど、ツヨはそこに飴のカードを作成しておかなければ、「何か甘いものが欲しいような気がする・・・」とぼんやり思うだけで、飴の存在もなく、要求するということもできない、いわば豊かでない、満ち足りない世界に身をおくしかないということなのです。あとカードの利点は、一般の人が見ても分かるということだそうです。そのために必ず「ひらがな」や「カタカナ」をふって作ります。ハイチュウの写真なら、上に「ハイチュウ」と名前を入れます。もちろん本人がマッチングで記憶する役にも立ちます。というわけで、PECSのカードを増やしました。こんな感じです。直径3センチ。食べ物ばかりなことろが泣けます。道のりは遠い。 ↓ よろしかったら応援のクリックをお願いします! ↓にほんブログ村