理解して欲しいなら

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Nice!

私はマナーやルールに厳しいらしい。大分、前だが、こんな記事→「障害があったって叱ります」を書いていろんなコメントも頂いた。障害があって可哀想だから・・・と、何でも子供のわがままを聞いてあげてしまう・・・そういうお母さんが療育仲間にいた。スーパーでパニクらないように、好きなお菓子を持たせてレジも済んでいないお菓子を開けて食べさせる。「レジで『これも買います』って言えばいいじゃん」・・・そういう問題じゃないと思うのだが・・・(呆)療育の工作でビーズを貼り付けて絵を描く、と言うのがあった。先生が準備したビーズの中から好きなビーズを取ってきてボンドでくっつけていく・・・のび太の向かいに座っていたA君がぐずってパニクリ出した。Aくんのお母さんが私に向かって「ねえ、のび太くんのその星型のビーズ、一個ちょうだい」・・・ん?どうやらのび太が使っていた星型のビーズを見てAくんも欲しがったのだが先生のテーブルにはもう星型のビーズはなくなっていたらしい。・・・ん?で、のび太が今、まさしくボンドを付けて貼ろうとしているこの星型のビーズ一個を、自分の子供が欲しがっているから、ちょうだい、という親の言動に耳を疑った。普通、いくら我が子が欲しかってるからといって、小さい子供に「それちょうだい」って言うか?!私だったら、絶対に我慢させるよ。星型のビーズはもうないんだよ。これはのび太くんのビーズ。他のビーズで作ろうね。いくら自閉症でもいくらパニクっても、それが常識だし、それを理由に何でもわがままが通る、と思ってしまうことの方が子供にとってはマイナスだと思うのだが。私が、「ごめんね。これは、のび太のビーズだからあげられないよ。 Aくんのビーズ、きれいなのいっぱいあるから それで作ろうね。」と言うと、Aくんのお母さんは、「のび太くん、イジワルだね」と、Aくんに話しかけるようにつぶやいて、パニくるAくんを連れて他の子に星型のビーズをもらいに交渉に回り始めました。どの子もAくんと同じ、ちょっとしたことでパニクリ爆弾を抱えた子たち。Aくんの母親の行動に気づいた先生がAくんに話しかけるように、でもAくんのお母さんに向かって言いました。「星型のビーズはもうありません。 ないから我慢します。 ほかのビーズで作ります。」中学になって不登校になり、アスペルガーの診断も出たBくん。Bくんの親は息子が不登校になった、アスペだったことに自分を責め、Bくんを不憫に思うあまりか、Bくんの言いなりになってしまったらしい。Bくんが欲しいと言う、テレビ、パソコン、携帯、各種ゲーム・・・何でもかんでも部屋に買い与えておきながら、「どうして部屋から出てこないんだろう」と嘆く。自分の部屋が居心地いいからに決まっているだろう。メンドクサイ親と顔もあわせずテレビもパソコンもゲームも出来る自分の部屋から出たくない、と言ったって、ごもっともな話なのだ。「○○買ってきて」と言えば、「ハイハイ・・・」と、言われたとおりのものを買ってくれる親。私だったら自分で行かせるけどね・・・社会には社会の、学校には学校の、家庭には家庭のルールやマナーがあるはずです。多数派であったって、少数派で障害があったってその社会の中で暮らして生きたいのならルールやマナーを守る義務があるはずです。ルールも守らない、マナーも守ろうともしないで障害を理解して欲しい、と声高に叫んでも絶対に誰も心を寄せてくれはしないだろう。たとえ、障害があったとして障害ゆえの辛い状況だったとしても少なくても私たち親はルールやマナーを守ろうと努力し、子供たちに理解させる義務があるのだ。こちら側のわがままばかり押し付けてもきっと誰も耳も気持ちも傾けてはくれないだろう。私たちが障害の理解を訴える前に、私たちこそ「障害」という事を盾に甘えていないか、一考してみるのも必要かと思う。