小学生の時ずっと、「早く中学生になりたい」と思っていました。私は小学校では、テストはよく出来ていたけど、通知表の評価は低かったのです。5段階評価でほとんどが「3」だったり、 「2」や「1」が付くこともありました。「授業中に全然発表しないから、高い評価は付けられない」と先生には言われました。人前で喋るのが苦手な私は、なかなか手を挙げることをしませんでした。手を挙げる回数はクラスでいちばん少なかったと思います。だから評価が低いのは仕方ないと諦めてました。誰に聞いたか忘れましたが、「小学校では授業中の発表や積極性が評価されるが、中学校ではテストの点数が重視される」というのを聞きました。それと、中学ではテストの結果で、「学年○位」という成績順位が出るというのを知りました。それを聞いて私はワクワクしていました。発表は頑張ってもムリだけど、テストは頑張れば出来るはずだから、通知表で高い評価を貰えるだろうし、本気を出せば学年1位を取れるかもしれない。・・・と勝手に妄想しつつ、中学生になるのを楽しみにしていましたそして中学生になりました。普通の公立中学です。ちなみに小学校卒業後、転勤で遠くへ引越ししました。引越し経験は何度もあり、環境が変わるのは凄く嫌だったけど、この時ばかりは少しホっとしていました。小学校時代の私のことを知っている人はこの中学校には誰もいない。怒られてばかりの苦い思い出を払拭できる良い機会だと思ったんです。そしてこれを機に勉強をもっと頑張ろう・・と意欲満々でした。が、そこの中学には、学校の方針で通知表がありませんでした。(そんな学校もあるんですね)中間・期末テストは実施されたけど、順位は出ませんでした。なんだか期待外れな感じ。。でも学校生活はそれなりに平和な日々でした。相変わらず私は大人しくて消極的な子でしたが、先生は怒りませんでした。もちろん悪い事をした人は怒られるけど、私はただ大人しい性格だというだけで、悪い事をしてるわけではないですし。学校で怒られずに毎日を過ごせるってすごくいいなあと思いました。かと言って取り立てて褒められることも無かったし、友達はあまり出来なかったので特別楽しいことがあったわけでもないんだけれど。それでも、「誰からも怒られない」ということだけで十分平和でした。でもそんな生活もわずか数ヵ月。またまた転勤です。つづく。