♪氷のくちびる♪

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Nice!

3連休も開け、ボクは会社に、ペイスケは学校が再開。タンコロは土曜日が作品展発表会で、通学になったため、今日は代休。天気も思ったよりもよくなかったし、秋桜と二人で家にいて、CDを聴いたり、DVDを見たりしてたらしい。二人で一緒に何がしか遊んでもいたらしいし。ボクが帰宅した頃は、ペイスケと二人でお風呂に入ってた。風呂に入ってても、ボクが帰ったことには気がついたらしく、お風呂の中から「おかえり〜」という声とともに歌声が聞こえてきた。ボクは帰宅してから着替えをし、ソファーに深く座って、一息ついてた。そこに風呂から上がったタンコロが、ニコニコしながら、ある歌を歌いながらボクに近寄ってきた。♪ 悲しき恋の結末に 抜け殻にようにボクは傷ついた  火遊びの果ての あれは本気の恋  指輪ひとつ残し 君は部屋を出て行った  抱かれても ひとつになりはしない心で  君はボクの腕の中に 嘘の涙流してた  あの時君が 投げ捨てた愛のかけら  冷めたベットに 拾い集めひとり抱けば   今夜も 氷のくちびるがボクを奪い  ふたつの身体の岸辺に  氷のくちびるがボクを奪い  波のように砕けては散る   ♪ (作詞作曲:甲斐よしひろ)この曲は、ボクの好きな甲斐バンドの曲。ここんとこ家で音楽を聴くこともなくなったけれど、週末車に乗れば、いつでも音楽がかかってる。そうした背景もあるし、タンコロ自身がとにかく音楽好き。歌うことが好きで、自分でCDをかけ、よく聞いてる。それがまさか、甲斐バンドの曲を歌うとはねえ。歌詞の意味さえも分からないだろうし、まる覚えなんだろうけれど。しかも、1番から3番まで、ほとんど歌詞を間違うことなく、しかもメロディーもそんなにれることもなく、歌いきったんだ。最初はボクもニコニコしてたけれど、そのうち感心しちゃって、タンコロが歌いきると大きな拍手をせずにいられなかったよ。もちろん、秋桜もね。タンコロの音感はいいよ。それに記憶力もすごいしね。また聞きたいな、タンコロの歌声をね。