先日、のび太とスーパーに行ったとき、「今、○くんがいた~」「へ~○くん、ひとり?」「ボクと会った時はひとり」「何かしゃべったの?」「『よう!』って言われたから『よう!』って言った」なんて話した。買い物が終わり、車に乗ると、「ボクさ~学校じゃないところで友達に会うの、 なんだか嫌だな~」「のび太も?のび太は平気なのかと思ってたよ。 お母さんはのび太くらいの頃は 学校以外で友達に会うことは大嫌いだったよ。 だからのび太のその気持ち、すごーくわかるよ~」「へ~!お母さんも嫌だったの?」「嫌だったよ~お母さんは今でも知ってる人と 偶然、会うのって苦手だもん。 どうしたらいいか、わかんなくなっちゃってドキドキするもん。 だからお出かけする時、必ず帽子、かぶるでしょ?」そう。私はいつも目深に帽子をかぶって買い物に行くのだ。「そうだったんだ!よかった~」「よかったでしょ~? お母さんもどうも苦手なんだよね~ でも、さすがにお母さんぐらいの年になるとちょっと慣れてきて 声をかけられれば長く立ち話しちゃったりするけどね。 小さいときは声をかけられても無視しちゃったりしてたよ。 どうしたらいいかわかんなくなっちゃってね・・・」「ふ~ん・・・ボクより『嫌な気持ち度』は上だね」(笑)私がのび太くらいの頃、街で友達と会ったりすると、母親にムリヤリ「挨拶」や「会話」を強要された。できるわけない。ますます、誰かと会うことが嫌になった。「嫌」どころか「恐怖」になっていった。のび太の音楽教室は下校してすぐに出発しなければ間に合わない。そうすると、通学路には下校途中の同級生やらの横を通らなければいけない。車が信号待ちで止まったりすると、そこを通りかかった同級生に「あ!のび太だ!どこに行くの?」なんて窓越しに声をかけられてドギマギしているのび太。だから、最近は、「あ!のび太!危険!4年生がいる!」と言うと(のび太小学校は学年によって帽子の色が違うので一目瞭然)シートを思いっきり倒して寝そべったりして身を隠す。それでも幼稚園から一緒の子に面が割れている私は「あ!のび太くんのお母さん!」なんて窓越しに叫ばれたりするので、笑顔で手を振っておく。そうこうしているうちに信号が変わって車が動けば一安心。「のび太、もう大丈夫だよ」「よし!これで敵から身を隠したぞ!」などと言って、シートを戻す。こんな親子です・・・汗・・・苦手なことなんて誰にでもある。それを否定しないで認めていくことで、きっと、いつか、「大丈夫」になるかも知れない。