家庭教師。

36
Nice!

学生時代に家庭教師のアルバイトをしていたときのお話です。中学3年の女生徒(S子ちゃん)に、高校受験までの1年間、勉強を教えていました。あとで詳しく書きますが、S子ちゃんは何らかの発達障害を持っていたかもしれないと今になって思います。初めの頃、S子ちゃんは成績が悪く、通知表の主要5教科の評価は全て「2」でした。中堅どころの公立高校を志望していましたが、合格できるような成績ではありませんでした。しかし、頑張って勉強してどんどん成績を上げて、高校に合格しました。嘘みたいな本当の話なのですが、初めはオール2だったのが、数ヶ月後にはオール5になったのです。私は他にも何人かの生徒の家庭教師をやっていましたが、こんなに劇的な変化があったのは、S子ちゃんだけでした。たまたま、S子ちゃんと私は、波長が合ったのかもしれません。少し変わっている子でしたが、私に似ているところがたくさんありました。S子ちゃんはどのような特徴を持つ子だったのか、そして私はどのような指導をして、どうやってやる気を出させたか、という話を、次回書いてみようと思います。