医療全般の社会性を身につける

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Nice!

先日、歯科健診に行ってきました前回からずいぶん間が空いてしまいましたが(半年ぐらいかね)まさる君、落ちついて受けることが出来ました衛生士さんともお話したのですが今後よほどの事がないかぎり乱れることはないでしょう、、のよゐこですなので、記事にする必要はもう無いのですが・・・。今回は、息子を通して思ったことや感じたことを書きます息子、センターに通う前のはじめての治療でとても嫌な経験をし歯医者さんはとてもこわい場所と、マイナス学習をしてしまいました2度目の治療では歯科に連れて行くだけでも大変だったのです(道を覚えてたんデスネ)まさる君にも、いろいろな過去があってね・・・。なもんで息子はまず、恐怖との闘いでした口腔センターでは、これから書く3つの方法で、歯科に対する恐怖心を取り除いてくれました■器具に慣れる息子、器具は痛いことをする道具、治療室はこわいことをする場所、と学習してしまい恐怖心は相当なものですセンターでは治療に入る前に、まず治療室の雰囲気や、器具に慣れる練習をしました。必ず治療に入る前に、慣れ親しんでいるマイ歯ブラシで衛生士さんと楽しい歯みがきの練習、絵カードを見ながら、時には衛生士さん自ら手本を見せてくださりと息子と衛生士さんとのやり取りは、ほのぼのとしてね場が和みました(親も緊張してるんでね)おかげで息子の緊張感も解れていく感じがして衛生士さんにはホント親子ともども癒されましたぁ(*´∇`*)次に治療器具息子、治療器具は見るだけでも嫌な顔をして・・・・。はじめは遊びながらという感じで、器具は恐くないんだよとひとつひとつ息子がわかるように教えてくださり時には『シャワーだよ』て息子の腕や手に水をかけて楽しみながらと長い時間を費やしてくださり、器具に対するイメージも徐々に良くなり目の前に器具が置かれても嫌がらなくなっていきました(センターは通常の歯科に比べたら、ユニット(イス)の回りに置かれている器具も少なく、とてもスッキリしてます)■10カウント法器具に対する怖さが解消されたとしても、今度は口の中に入れられると息子は、この行為がいつまで続くの?という不安がつきまとい眉間にシワを寄せ拒絶したりと、とても嫌な顔をしますそこで見通しが持てるように10ずつ数え数え終わったらいったん器具を取り外してひと休みε- (´。`*)>ホッという方法を教えてくださったのですこの10カウント法、簡単そうでなかなか奥が深いですなぜなら、息子にとって10までの数が我慢できるギリギリのラインだと考えられるからですおもしろいことに自分の目で確認出来ない身体の部位、耳鼻科や未体験の医療行為に対して特に息子、自ら10ずつ数えだし見通しを持たせようとするようになりましたそうなんです。10ずつ数えている間は、落ちついて治療に協力するという力を身につけたのです今では10カウントを1回として、連続5回までOKになっていますこの技法、発案された方は誰なのですか?なぜ、視覚支援とともに10カウント法がCLOSE-UPされないのですか?不思議でなりません・・・(検索しても詳しく書いているサイト無いし・・・)この方法、身につけるとすごいんだから、あらゆる方面で威力発揮するんだから息子に10カウント法でとても救われているんでね、ぜひとも知りたいですbyこころの声 ■手順カード・スケジュール        はじめはそれどころではなかったですよハッキリ言って、、本人いろんなことに慣れることで必死で見る余裕無いから『歯医者さんいくよ』の絵カード1枚だけの予告でスタートしましたで、通う回数を重ねていくうちに少しずつ慣れそれに合わせて絵カードの数を増やしていき、治療ヘの見通しを持てるようにしていきました受診カード③ですが、予告の仕方・タイミングがとても難しく息子の場合、怖いという気持ちが前面に出ていたのでただ見せればいいというものではないとい事を改めて学ぶ特に提示する時間のタイミングを外すと機嫌が悪くなって後を引くし一時、カードを見せない方がよっぽどスムーズにいくんじゃないかと思ったほどです素材もネットからいろいろな実物写真・イラストをお借りしました息子、実物写真(特に注射)はものすごく拒否して・・・・リアルに伝わりすぎるのでしょうか?こわくなるのでしょうか?わかりませんが、ためしにイラストで予告したら、グズグズと言ってはいましたが実物写真よりは拒否反応も少なかったですもしかしたら、イラストの方がイメージとして和らいで伝わるのかもしれませんねそんな訳で、それ以来医療系は全てイラストで伝えるようにしました今では、治療の時にいちいち見せることはありません前日か当日の朝に、治療全体の流れを予告するだけですこの3つの支援方法でまさる君は安心して健診や治療を受けられるようになりましたでも私が1番驚いたのが・・・・気がつけば、医療全般に対してほとんど拒否すること無く落ちついて診察が受けれるようになってきたことどうやら息子は、歯科治療を通して病院での医療行為はこわくないんだと学習したようですこれって、、、社会性(適応力)が身についてきた てことだよね?これも無理せず、息子の気持ちを第一に考え治療を進めてきてくださったこと過去に1回ネ、息子の状態が悪くて何もしないで帰されたことがあります・・・。私としては多摩地方から新宿越えて飯田橋まで連れて来てるんでねマジですか?少しでもいいから治療してくださいよ!が本音ですが今、冷静に考えるとそこで強行に治療をしたら、その後が繋がらなかったんだと思いますそれだけ、息子の気持ちを大事にしてくださってたってことデスよねだとすると息子にとってのドクターと衛生士さんは歯の先生であるとともに、医療全般の療育の先生でもあったわけです^^昨年、脳波検査をしました過去2回の脳波検査では電極を装着しても、すぐ外してしまい動きもあったのでしかたなく座薬で眠らせてからの検査でした。でも久しぶりの検査では拒否すること無く器具も装着し驚いた事に、ここでも装着時に息子、自ら10ずつ数え始めてね・・・・その姿を見て、口腔センターで学んだことが息子の中で確実に生かされているんだなぁと気づきます。ここまでのレベルに到達するまで、けして平坦な道のりではなかったですよ長い年月がかかっているし今だから話すけど、さじを投げた時期もあって・・・・一歩進んで、喜んだのもつかの間、何度か二歩下がる状態が続いて・・・はっきり言って、、凹むよもう歯科通いも、なんかどうでもよくなっちゃってかなり間が空いちゃって、久しぶりの健診で注意されるかなぁっと思っていたらドクターと衛生士さんは逆にわたし達親子を励ましてくれてねこん時は人の優しさやありがたさが身に染みたーー(ToT)やっぱマメに通わなくちゃっという気になり始めてね、わたしもずい分成長させてもらったのかな。根気がつきましたおかげで息子は、病院が好きなちょっと変わった自閉症児になりつつありマス病院が好きになると、なぜか薬も自ら進んで飲むようになるねぇ今では苦い薬もへっちゃらだぁおまけに、ちょっとでも身体に傷をこしらえると、息子なんか嬉しそう『びょういん、いくよ!』だって(笑)不思議だね 人間の心理っておもしろいYo今では、耳鼻科、内科、眼科は地域(自宅から歩いての距離)の病院で大丈夫になりあとは歯科ですかぁ(笑)口腔センターは地域の歯科に戻す役目もしているので・・・。でも息子、口腔センターと同じ支援方法でないと無理かなぁそれだけ歯科治療は難しいと思いますわたしがお婆ちゃんになる前に戻れればなぁぁと期待しつつ(笑)今では、口腔センターを単なる歯科としてではなく医療全般の社会性を身につけるための療育の場として位置づけ、健診に通っています長い文章を、最後まで読んでくださりありがとうございました。