昨日の日曜から日直当直していて、今日は午前中の外来を終わらせて午後はオフ。こどもたちを歯医者に連れて行くと妻が言うのでついていく。本当についていっただけで、息子がなにか診察室でうだうだ言っていたようだが、泣きもせず暴れもせずで治療そのものは遂行できたようすで、私は待合いで居眠りしていた。帰路に、歯医者の近所の鳥料理屋で食事した。とり安という店で唐揚げ丼を食べた。たしか、船場の吉兆に鶏肉を卸していた店だ。むろん私が入れる程度の店だから、そんなにお高いこともないのが吉兆と対照的か。鶏は吉兆に卸していた云々はともかくも、たしかにうまいと思った。店のテレビではちょうど夕方のニュースが流れていて、その吉兆の廃業について語っていた。船場吉兆の衰退にさいしてはこの店もさんざんな迷惑を被ったと聞いている。えらいタイミングで入ってしまったものだ。しかし店の人はとくに何をいうでもなく淡々と仕事をしていた。私が親子丼を頼んだはずなのに唐揚げ丼がでてきたのは、まあ、単純に注文を聞き間違えただけだろう。船場吉兆については、「桔梗屋、おぬしも悪よのう」「いえいえ新右衛門様ほどではございません」「ぐふふふふ」みたいなお話をするための施設だと思っていた。なかなかつぶれないのは、何月何日に桔梗屋さんの接待で新右衛門様ご来店みたいな日誌がのこっているせいかなと邪推していたものだが。けっきょくそういう日誌の不在が確認されたか全巻回収されたかして、ゴーサインがでたんだろうね。