先週末、家で庭いじりをしていると、近所に住む自閉症の子(過去記事参照)が前の道を歩いていくのが見えました。 彼は昨年から養護学校に通っている7歳(多分)の男の子です。 よくお母さんやきょうだいと一緒に近くのスーパーに歩いて買い物に行っているので、彼が道の前を歩いていくのはよく見られる光景です。そのとき彼ひとりしか視界に入りませんでしたが、みんなからちょっと離れて歩くことが多いので、それも気にしませんでした。 しかし以前のこともあるので(過去記事参照)念のため…と道路まで出て確認してみると… !!家族のかたの姿がどこにもありません。そして彼はとっても楽しそうに、小走りに走り去っていこうとしています。 これはひとりでどこかに行こうとしているな…と思って私は彼を追いかけました。 後ろから声をかけたり手を引っ張ったりしてはまずいかもしれない、と思って彼の前に回りこみ、しゃがんで彼の両肩に手をやって制止しました。 「○○くん、おうちにかえります。」 「おかあさんがまってるよ」 彼にそう話しかけましたが、私の声には耳を傾けてくれません。私の手を振り払ってどこかへ行こうとします。 私はなんとかそれを止めましたが、かーと違ってもう結構力があります。力ずくで言うことを聞かせるのはできるだけ避けたいところでした。 ふと、1年ほど前に何かの機会に彼を「抱っこ」してやったことを思い出しました。なんとなくして欲しそうだったので抱きかかえてやると、そのとき彼は知らないオジさんである私に大人しく抱っこされていました。 「○○くん、抱っこしてやろうか?」 そう言って抱きかかえてやると、始めは少しもぞもぞとしていましたが、やがて落ち着いて素直に抱っこさせてくれました。 しかしさすがに重い重い。よろよろしながら彼のうちのほうに歩いていくと、彼が居なくなったことに気付いたお母さんがこちらに駆け寄ってきました。 彼はきょうだいと庭で遊んでいたそうのですが、みんながちょっと目を離している間に外に出てしまった、とのことでした。 にしても彼はいったいどこへいこうとしていたんでしょうか。前回はスーパーまで行っていたようですが今回は方向が違いました。 なにかしら目的はあったのだと思うのですが、それは彼にしか分からないのでしょうね…。