「兎の眼」

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Nice!

春休みに娘が学校の課題で灰谷健次郎の作品をいくつか読んでいたので、私も久しぶりに「太陽の子」「先生けらいになれ」「兎の眼」などをまた読みかえしています。「兎の眼」はちょうど電車の中で読んでいたら、泣けてきて涙があふれてきて困りました。花粉症でもないのに、花粉症のふりしてティッシュでぬぐってみたりして・・・。ちょうど春休みは、前年度に大変苦労したお子さんの相談や、新年度に向けての準備についての相談など、学齢期のお子さんたちの相談がいっぱいです。どのお子さんでもそうでしょうけれど、特に発達障害のお子さんにとっては、先生に恵まれるかどうかということは、「あたりはずれ」などと簡単な言葉で済ますことのできない一大事といえそうです。子どもをどう指導したらよいかわからない、子どもにどう接したらよいかわからない、という大人にこそぜひ灰谷作品を読んでほしいと思います。生きるということ、子どもの可能性を信じること、まごころとはなんだろうか、本当に豊かであるとはどういうことか・・・子育てや教育の本当の意味を問う灰谷さんの生き方そのものに、改めて心打たれるものがあります。新年度を迎えて、また気を引き締めてがんばらねば!と思います。