ハンコ事件

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Nice!

昨夜、役所に提出する書類を書いてたんだ。
書き上げて、さあ、捺印だな、と思ってね。秋桜にハンコを出すように言ったんだ。
秋桜が出してきたのは、シャチハタ印。

通常、役所に出す書類に押すのは、認印、ということで認印を出すように言ったら、ない・・・

いつもハンコをしまって置くところはきまってるんだけど、そこにないんだ。

秋桜のいくつかあるハンドバックや、ボクのポシェット・セカンドバックも探し、果ては別の部屋にあるタンスの中まで探した。それでもない。

その探してる時間は、タンコロが起きてた時間から、熟睡してる時間まで。

多分、タンコロは起きてたと思うけど、秋桜には通帳からハンコの管理まで任せている。ここ、最近のことだけれど。

たから怒ったよ。そして今後のことの処方も考えながら、今日はハンコを探しておくことを命じていたんだ。

まさかと思ったけれど、会社に言って、ボクの机の中も探した。ムダだった。

夕方帰宅。秋桜に聴いてみると見つかったよ。

なんでも、タンコロが帰宅してから、別の部屋で探して、本来あるべき部屋に帰ってきたらあったそうなんだ。

タンコロのおもちゃ代わりになっていて、オモチャ箱にいれておいたハンコを、タンコロが雰囲気を感じて元に戻したわけ。

ホッとしたけれど、タンコロには怒ったよ。
「大事なものはいけません。」

タンコロは泣き出し、「おとうさん、もうしません」とナンドも言って、ボクにしがみついてきた。
「タンコロ、もう分かったよ。そういうときは、ゴメンナサイだろ。」

「おとうさん、ヒックヒック、ごめんなさい」とやっとの思いで言ってたな。

犯人はタンコロということもあって、思い切り怒れなかった。当たり前と言えば当たり前なんだけれど、タンコロの泣き顔が、もう可愛くて。

バカな父親ですがな(笑)