アスペルガーいち当事者として親にしてもらいたかった援助

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Nice!

親にというより、専門家の力を借りて、親が実践して欲しかった援助を適当にあげてみた。世の親が望むようなアドバイスに比べれば、基本的すぎるかも。どれも現在の私の課題なので、子どものころ知っておければよかったなーという希望。まだいろいろ挙げられるけど、あまり世間で言われてなさそうなことに絞ってみた。◎生活リズムを整えるための支援 親は親なりに試行錯誤していたけど、「遅刻をしたらお小遣いなし」方式は無力だったので、もう少し医学的、生活習慣的な助言を専門機関から受けられて、専門家のアドバイスを元に親が実際の支援をする環境があればよかった。 過去を振り返っても、学校生活では授業中寝てばかりで、とても就労準備が整っているとは言い難い感じだったので、何とかなっていたらよかったけど、私の抱える生活リズムの問題が親の支援でどうにかなっていたものなのか、未だに判然とし難い。◎生活上のエネルギー配分の支援 人には生きていく上で最適なエネルギー配分というのがあって、一点集中型のアスペルガーは、負担を掛けない脳の使い方が極めて下手くそだと思う。 特に心地よい休息の取り方は、子どもの頃から意識して覚えさせたい。 子どものころなら睡眠→学校→塾(趣味)の一日の生活のなかで、どこで「休息」を入れるか、効果的に脳を休める休息方法はどんなものがあるのか、親が意識しておいた方がいい。 休息の取り方が分かっていると、仕事をするときにも活用できる。 休息のうえで睡眠は一番大事だけど、睡眠に問題を抱えるアスペルガーはわりと存在する。 私のように読書とかばかりするインドアな子どもの場合、「家事」とか「運動」とか身体を動かす習慣のなかで、子どもにマッチする方法を探り出し、生活習慣に組み込むといいと思う。 手先を動かすようなこともいいと思う。 特に家事は必須。 あと、「適度に」ニュースを取り入れる習慣をつけることも大切。 適度というのは、職業選択などの人生の節目で困らないレベルに、世間の動向に常にアンテナを張っておくレベルでありながら、ニュースマニアにはならないレベル。 新しい情報を取り入れるのが苦手なアスペルガーだから、ついニュースなどの取り入れがおろそかになりがちなのだけど、生きていく上で必要な習慣だから、子どものころからニュースとの付き合い方は教えるべきだと思う。 普通の子どもならある年代になったらなんとなくやっているようなことを、アスペルガーの場合はイチイチ意識して教えていかないと駄目だと思う。 アスペルガーというのは、なんとなくの雰囲気から学習できる生き物じゃないのだ。◎心をアウトプットする支援 思うに、誰しも「自分はこうしたい」と発信する行為と、実際に「自分はこうしたい」という心の奥底の望みがずれることはあると思うのだけど、アスペルガーは特に「自分の気持ち」を自覚しにくいところがあるので、いろいろな気持ちの可能性に対して、専門家や親が「ニュートラルな気持ちで」いろいろな選択肢を提示したらよかったのじゃないかと思った。 (親とか専門家の希望「この選択肢にしろ!」を滲ませたりすると駄目。あくまでも子どもの意志を尊重する方向で) 子どもが歪まないために大事なことだと思う。 それで、「したい」ということが世に反するようなことだったら、良い行動に結び付けるように昇華させる策を一緒に考えたり、「したい」という気持ちを場合によっては将来の職業選択に結び付けて、具体策について一緒に考えたりするといいと思う。 (分かりにくい子どもだと言われていたが、自分で自分のことが分からない子どもだった) (それで、大人になってから「やっぱり幼稚園のときピアノ習いたかった!」とか気づいたままに発言して、親は深く責められたかと思って悩むことになる)