皆さんヘ
歯医者さんでの素朴な疑問です
皆さんは治療されている間、手はどこに置いていますか?身体の横ですか?身体の上ですか?それとも・・何か握りしめるとか、、ハンカチ?、、て!ふと考えると眠れないほど悩まれるかと思われます(笑)
言いだしっぺの私の場合は両手をお腹の上あたりに置いて指を重ねるような感じ、そう祈るようにして組むかなぁ、歯科での治療の時って寝かせられるので、なぜか両手が離れていると不安になるんです(笑) て!殆んどの方がそのようなポーズ?もしくは似たようなポーズで治療に臨まれるのではないでしょうか。人が1番安心出来るポーズなのかもしれませんネ。 自閉症の人は言葉で『手を横に置いて』や『手はお腹』と言われても最初は中々イメージがつかめず理解するのが困難ですよね でも障がいの特性を生かして目で見て分かるように支援すれば格段と理解出来るようになる事が多いのでは。と実際、治療時に実践されている方がいるんです。
社会福祉法人花ノ木医療福祉センター 歯科衛生士 高原 牧 さんです
『自閉症スペクトラム支援士・介護支援専門士』の資格も取得されています。
歯科の治療は口を開けている時間がとても長いので、つい口の中が気になり手が口の方へ動いてしまう。 そうなると治療が中断してしまうし器具を使用しているので患者さんの身体に傷をつける可能性もあり危険ですよネ?。 そこで安心して手を置く場所が分かるよう、手がかりとして軍手をエプロンに縫い付け作成しました(現在は腹巻きに縫いつけているようです)普通の人だったら、たんなる縫いつけただけで終わらせてしまうと思います(私もそうだから・・・)
でも高原さんは違います。 軍手そのままだとギザギザゴムが窮屈で手が中々入れられない(私だったら無理やり入れさせるかも) そこでギザギザ?の所をハサミで切り縁をフェルトでかがります。これにより軍手の入り口が広まりフェルトの優しい肌触りでホンワかしてとてもスムーズに手が入れられるようになったそうです。 そして指を重ねるようにして縫い付けている点。そうです、とても安心出来るポーズですよね。患者さんの安全の為にと、かなりの労力と時間をかけて軍手エプロン(腹巻き)の支援を生み出したんだと思われます。
それだけではありません。安心して治療を受けられるよう、いろいろな工夫が施されています。 例えば治療パターンに合わせて数十種類の絵のスケジュールを作成されたり、治療部屋の見事な構造化(カームダウンエリアがあるのには、私ビックリしました)など等、たくさんの支援方法をお話してくださり、私にとっては息子の日常生活での療育のヒントを教えてくださったような気がします。
支援での気をつけている点は『その人の特徴(障がいの)と個性を理解し『こうあるべき』をなくす 『自分たちがしたい支援』ではなく『患者さんが必要とされている支援』感性に寄りそう支援を見つける。 そして1人1人の個性に合わせて治療方法を考え実践する』と言われてましたぁ。
どうしてここまでしてくださるのか? 1番の理由は歯科支援を通して、たくさんの患者さんの笑顔を見たい ではないでしょうか メールで手袋付きエプロンの画像を送ってくださったりと、とてもこころ優しくお綺麗な カリスマ衛生士高原さんです。わざわざ遠い東京多摩地方までお越しくださりありがとうございました。
主催 東京都多摩府中保健所