R太は、とうとう、鉛筆削りの仕様技術を、ほぼ習得した。パネルをひっぱるのにも、バネを指で押さえながら鉛筆を差し込むのにも、もはや私の介助はほとんどいらない。あとは、鉛筆削りの本体をうまく支えながら作業するコツを身につけるだけである。 ここまでくるのに、どれだけ作業に付き合ったことか…。 数えていないが、三百回か四百回か、そのぐらいの回数にはのぼるのではないかと思う。 座ってなにかやっていると、数十秒おきに、鉛筆削りを持ったR太がやってくるのである。 さすがの私も、かなーり、しんどかった( ...