事実の描写か不満の表明か

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Nice!

間接的な非難は定型発達者を傷つけるの記事を元に、鍋の具をよそってくれた相手に対して「しいたけがない」と言うことについて様々な人の意見をいただき、執拗に考えた。
一番悩んだ点は、

「しいたけがない」

と私が発言したとき、私自身がどういう気持ちであったのかということだ。
後から「おそらく不満であったのだろう」と推測してみたものの、そもそも「不満」という表現がどこから出てきたのかと振り返れば、夫の

「不満を表わしている」

という一言なのである。
おそらく夫にそう言われなければ、不満であるという表現は出て来なかったのではないだろうか。

アスペルガー症候群は事実のみ述べる

「しいたけがない」は、アスペルガー症候群者にとって、しいたけがないことが不満足だという事実を述べているに過ぎない。

以前の記事を書いた時点で、私は自分の気持ちを「不満足である」と推測していた。
おそらくそうなのだろう。

しかし「しいたけがない」という言葉自体に何らかの気持ちを込めていたかどうかと言うと、どんな気持ちも込めていなかったような気もする。

単なる事実の描写なのか不満の表明なのか、実は未だに掴めていない。