この前、クイズ番組を夫と一緒に見ていたときのこと。
昔の(90年代)ヒット曲が5曲でてきて、それを新しいものから順に並べるという問題がありました。
夫「これはわりと新しい曲だよね、こっちは10年位前かな、これは、うーん、全然わかんないなあ・・」
私「これは1996年、これは1997年、これは1993年、これは1995年、これは1999年」
夫が迷いながら考えている横で、私は冷静に何の迷いも無く答えました。
私の答えは全て正解でした。
夫「すげー!なんで分かったの?」
私「勝手に頭にインプットされてるの」
別にその曲に思い入れがあるとか、そのアーティストのファンというわけでもありません。でも勝手に記憶されているのです。一度インプットされると、忘れることができないようです。
曲を聴くと、その曲が発売された年の数字が自然に見えてくるのです。
記憶力が良くて得することはあまり無いですが、敢えて言えば、こういうクイズが出題されたときに難なく解けて「すごい」と言われることぐらいでしょうか。
先週、県の発達障害支援の施設へ初めて行って来て、心理士の先生とお話しました。色々な質問をされましたが、その中で記憶力に関することも聞かれました。
「昔のことを鮮明に覚えていますか?」
「はい」
「日にちとかも覚えてるんですか?」
「はい」
「もしかして曜日まで覚えてたりしますか?」
「覚えてます」
このような話をすると大抵の人は「ええ?!どうやって覚えてるの?!」と関心を示すのですが、この先生はこう言いました。
「それってすごく辛くないですか?」
そうなのです。記憶力が良いことは、とても辛くて苦しいことなのです。