港養護学校の学校公開

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Nice!


( どこから入ったらいいのか わからないくらい鎖状されています。
  生徒が脱走するのを防ぐためだそうです・・・)

学校の門は どこから入って良いのかわかない状態で、通用門にはたくさんの鍵がかかっていて、どう開けたらいいのか わからないくらいの物でした。
この学校は ここから学校全体が見えていますよね・・・。

受付は 教育相談の先生が ぽつん・・・と立っていました。
学校内には 案内をする人は誰もいません。
どの教室も 教室内が雑然としていて、校内全体が片付いていない感じで・・・本館と新館に別れているのですが、通路の表示は廊下にありませんから、わかりづらい学校の構造でした。

新館に 軽度のクラスが入ってるような雰囲気でした。数学は 小数点を何分何厘に表す学習をしていました。いまどき・・・それは社会で使うだろうか・・?と思いながら拝見しました。
生徒全員が運動着、先生も運動着。 1日中 運動着の生活って、先生からが だらだらした動き、緊張感の無い動きになりませんか?
いまどきは 養護学校だって 制服で学習をするし、体育の時や作業の時が運動着だと思うんですけど・・と違和感を感じました。

パソコン室では 図形のマッチングの学習をしていました。まこちゃんと一緒に学んだ友達がいました。
彼の能力からすると この課題は あまりにも簡単で、能力の向上には結びつきません。
遊ぶのにしても、発達段階の課題とは言えません・・・???と思って見ていると、指導の先生が「終わった人から遊んで良いよ〜」と。・・・これは教育なのか? 遊びなのか? 託児なのか? と思うような内容で・・・とてもがっかりしました。

廊下を歩いていると 生徒がうろうろと歩いています。 その後を先生が歩いてきます。
ある生徒が まこちゃんの腕を急につかみました・・・挨拶をしたかったようです。ハイタッチをしましたが、まこちゃんは 生まれて初めて・・・人に対して「いやだった」と言いました。
私はとても驚きました。
何度も、何度も「いやだった・・いやだった」と繰り返すので、「そうだったの・・・いやだったのね」と感情を認めてあげると、言うことをやめました。

それからも、つぎつぎに教室から出てくる子ども達があとをたちません。先生はそれを追いかけて教室から出てきます。1人はいると、また次に違うところから出てきて・・・廊下はうろうろ状態でした。
新館の生徒達で軽度の2つのクラスは集中していました。他のクラスは よくわかりません。
階段では 肢体に不自由がある生徒が先生の手を借りて 歩いていました。
先生の手は 一杯だと感じました。生徒にたくさんの手をとられているから、とても余裕なんて無いと・・・そう感じました。

数年前とあきらかに違うのは 小学部で どの教室でも だらだらとカーテンを使っていたのが 1つの教室だけになっていました。(カーテンレールは残っていました)
小学部、中学部、高等部とたくさんの生徒が1つの学校で学んでいました。

『ぼくは ここの学校は きません。家に帰りたいです。 きのう学校に行きます。』とまこちゃんの感想です。
まこちゃんが、自分の感想をしっかりと言えたこと。そして「学校を比較して」どっちに行きたいかを「決めた」ことがとても印象的でした。

これは 私がまこちゃんと私のいまの状態から 学校を見たときの感想です。
違う意見の方はたくさんいらっしゃると思いますが、子どもの発達の段階や 親の望む教育の姿は それぞれの家庭によって 大きく違うということをご理解ください。