コミュ力の低さ(4)

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Nice!

私はその後も、趣味を活かせる場所を探し続けました。そんな時、近くの雑貨屋さんで、委託販売の手作り作家を募集しているという情報を聞いたので、作品を数点お店に持っていくと、採用されました。やっと私に向いている仕事が見つかったと思いました。ネットショップの時と違って、やっかいなメールや無理な要望も無く、ただひたすら好きな時間に好きな物を作ればいいだけ。月に1度だけお店に行って、納品と、前月分の売上げの清算をします。接客は全て店主さんがやってくれるので、私はお客様と接することは一切ありません。なので、楽しく続けることができました。しかし、しばらくして、あることが気になり始めました。どうやら私以外の作家さんは、用事の無い時にも度々お店に寄って、店主さんと雑談をしたり、楽しく交流をしているようなのです。一方、私は用事のあるときしか行かなかったし、必要な事だけ話して、雑談はせず、用事が終わったらすぐに帰ってました。ある日、この店の作家さんを集めて手作りイベントを開催する・・・という情報を、お店のブログで見て知りました。私もここの作家の一人なのに、私だけ誘われてませんでした。誘われなかった理由を考えました。私の作品はよく売れてたから、作品に問題があったとは思えず、ならば私自身に問題があるのだろう。普段全くコミュニケーションを取らない私は、嫌われていたのだろうか。それとも、印象が薄すぎて存在を忘れてたのだろうか。まあ、誘われたら誘われたで、どうやってみんなの輪に入っていけばいいのか分からず、もっと悩んだかもしれないけど・・・。この後も、しばらく仕事は続けましたが、「交流しないと嫌われるかも」という考えが頭から離れなくなりました。お店に行く時には「今日は頑張って何か話そう!」と考えて、喋る練習しておくのですが、緊張しすぎてけっきょく何も喋れなかったり・・・。毎回その繰り返しで、もう苦痛でしかなくなってきました。ちょうどその頃、就学準備でバタバタと忙しくなってきたので、それを機にやめました。続く。*当時の関係者に見られたくない話なので(見てないでしょうけど)、今回の記事はのちほど非公開にする予定です。