障害・・・

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Nice!

少なからず、ショックだった。

先週の木曜日、障害者手帳取得の手続きのため、秋桜がタンコロを連れて、最寄児童相談所に行ってきたことは、以前書いたね。

まだ、手続き中で、後1回児童相談所に行かなくちゃなんないし、その結果も1ヶ月くらい先なんだけど、先週の木曜日は心理・知能テスト等をしたんだ。

タンコロにとっては初めてのところだし、何しにいくのか分かってなかったし、それに知能テストも、当たり前のことだけれど、初めてのことで、緊張があったみたい。
興奮状態にあったみたいだ。

それに担当した医者も、児童心理なんかの専門医師じゃないしね。

1回こっきりで、子供の症状なんかもわかるはずがない。

そうした状況下において、まあ予想はしていたけれど、秋桜は言われたらしいんだ。

「重度の発達障害」。

言われた秋桜はショックだっただろうと思って、ボクは「何事も初めてのことだし、タンコロも緊張してたんだから、言われたことほどのことないよ」と言ってたんだ。

タンコロのかかりつけの医者には、知能程度は4歳児くらいと言われてたし、ボクもそう思ってた。それが今回は2歳児ちょっと、という言われ方だった。

これが、時間が経つにつれ、ボクにジックリ刺さってきた。

先週の金曜日、会社でも意味の分からない辞令があった。今に始まったことじゃないけれど、会社の辞令って、仕事が出来ることは関係ない。分かっていても、釈然としない状態が続き、土曜日のタンコロの運動会を迎えてしまった。

釈然としないボクの心情を、家族に気取られてはいけない、と思って、土曜日も早起きして朝食と弁当を作っていたよ。タンコロの大好きなシャケのおむすびとから揚げを作ってね。

タンコロと秋桜と一緒に登校し、そのまま場所取りへ。
そしてまた、タンコロの教室に行って、タンコロの面倒を見てた。

運動会が始まるや否や、早速タンコロの出場する80M競争。
何組目に走るのか分からず、場所をキープしながらカメラを構えていた。
3組目にやってきた。
ヨーイ・ドン!
5人一組で走るんだけど、昨年みたいに50Mを一直線に走るんじゃなくて、今年は真っ直ぐ走ってから、カーブしているコーナーを廻り、ゴールするコース。
タンコロは、一生懸命走ってるんだろうけど、早く走るんじゃなくて、決められたコースをマラソンのような感じで走ってたんだ。
多分、タンコロは決められたコースを、1人で維持することで精一杯だったんだろうね。
昨年なんか、50Mの真っ直ぐコースでも、介添えがなかったら曲がってたからね。

なんだか、カメラを構えながら涙が溢れてた。
その後、出場した綱引きも、多分、自分が何をやってるかわからなかっただろうし、大玉送りという競技も、ペットボトルを使ったダンスも、タンコロは自分をその場に居させること、精一杯だったように見えた。

確かに成長の跡は見えたけれど、先日行った児童相談所のことが、ボクの頭の中に残ってて、なんとも不憫なような感じがして・・・

これが障害なんだろうか。

もう、普通学校の特殊学級では無理なんだろうか・・・とか、ひょっとするといらないことまで、ボクは考えていたのかもしれない。

運動会当日は、肉体的なことはもちろん、精神的にも疲れたんだろう。
帰宅したら、そんな顔つきで、夕食もそこそこに、早めに就寝してた。

タンコロが眠る直前、タンコロの傍に行って、おでこにチューして、「タンコロ、今日はお疲れさん。お休みな・・・」と言いかけたら、
タンコロは、「おとうさん、オベント、うまかった・・・」と言ってくれた。
ボクにも気を使ってたんだ・・・そんな気がして。

ボクも、もう少ししっかりしないと。タンコロはタンコロなりに元気に頑張っていてくれるし、ボクがこんな弱気みたいなことじゃいけないし。