わが家は大きな集合住宅の中の一軒で、たぶん何千人という人が
同じマンションに住んでいます。
その中で役員を決めて、防災についての活動をそれぞれの棟で個別に始めました。
地震、火事、その他・・・
万一の時、または日常の中も含め、困った時は助け合うという主旨の
「たすけあいカード」というものを役員さんが作ってくれました。
例えば高層階からの避難の時、手を貸してほしい人、反対に手を貸せる人の
登録をしませんか?という感じです。
かねてから、ツヨのことを近隣の方に話しておくことを折に触れて考えていたので
この際と思い、カードに自閉症と知的障害のことを書いて提出しました。
何か助けてほしい、ということではなく、こんな子がいます。
よろしくお願いします、というつもりで。
すると数日後「こんばんは~」と役員さんが家にいらして、お互いに挨拶を交わしました。
自閉症について調べましたとおっしゃって、
自閉症協会の「自閉症の手引き」をネットで検索してプリントしていて、
事情の説明書きと一緒に、棟の各戸に配ってくださるということで・・・
そ、そんなことまでしてくださるんですかっ・・・?
もちろんこちらがオープンにしたいと言ったことを受けてです。
明後日、集会があるのでツヨを連れて顔を出してみようと思います。
しずかにひっそり(?)暮らせれば、そんな必要もないかもしれませんが、
この先、ツヨの様子を見る限り、心配な気持ちは正直大きいです。
成長すれば、様子も目立つでしょう。挨拶すらできるようになるかわかりません。
奇声や迷子やご近所迷惑もあるかもしれない。
何より、「何だろう?あの子。」と奇異の目で見られたり、過剰な不安感を与えたくない。
小さい頃から、「ああツヨ君ね。」と思ってもらえたら・・・。
そこまでしなくても・・・という声も聞こえてきそうですが、
いつかするなら、今しよう。と思ったわが家です。
ちなみに、「自閉症の手引き」・・・久々に目を通しました。
よくできてます。まったくその通り。ツヨの一生が書いてあるようでした。
挿絵つきで、
「おかしくもないのに笑う」
「奇妙な遊び」
「理由不明のかんしゃく」
「こども達の輪に入れない」
「危険が分からない」
全部該当。
でも!たぶん「ツヨはその時ハッピーでおかしいから」笑ってる。
「ツヨにしか分からない理由で」泣いてる。
誰にも共感はできないけど、理由はあるんだゾっと。
今日も読んでいただきありがとうございます。
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