夕方、ご飯時。
インターホンが鳴りました。
「管理センターですけど、車のライト、つけっぱなしですよ。」
ガーン。
夕方コトを幼稚園の延長保育のお迎えに行って、
帰り、まだ薄暮だったから、消し忘れた。
駐車場まで、ダッシュでも往復5分。
最近、テレビも見ず、私の居場所を目で追ってるツヨ。
あからさまに玄関からは出て行けない。
連れていくのは、車に乗るのかと勝手に思い込んで
パニックになるのは必至なので無理。
はら~、こんな些細なことで困る不便さ~。
普通の子だったら、説明すればいとも簡単にお留守番できるでしょう。
夜寝てから行こう。
が、今日に限って、療育センターの帰りのバスで爆睡したそうで、21時でも寝ない。
バイバイ、ネンネ!と言って寝室に追いやってもすぐ出てきてしまう。
バッテリーが上がる!
行こう。
ひらめいた。
まず、真っ暗な家の中、トイレの電気をつけて私が入る。
ドアの隙間から漏れる光のところで、ツヨがドアの外で這いつくばって
中を伺ってる気配。
次に玄関のチェーンをねじ回しではずす。
これをパニックでかけられてしまうと、アウトです。入れなくなる。
意外と簡単に外れるもんだ。
次にバイバイ、ネンネ!と言って寝室に追いやる。
急いでトイレの電気をつけて、外から鍵をかける。
下から電気がもれてて私が入っているように見える。
そっと玄関から出て、二重鍵をかけ、ダッシュ。
車のライトを消して、急いで帰る。泣き声はしない。ほっ。
玄関のドアを開けて中を見ると
真っ暗な家の中、トイレの下の隙間から、必死に中を伺う小さな体。
ふふっ、だまされたな。
玄関から人が入ってきて、びくっとしているツヨに
「ママよ。」
と玄関の電気をつけると、ニコッとして黙って抱きついてきました。
ギュウゥ・・・。
小さな小さな事件。
言葉で愛情を確かめ合うことはできないけど、
私達の絆は無言でも以心伝心。
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