自閉症的お楽しみ抽選会

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Nice!

我々家族が住んでいる区で夏祭りが催され、YOOちゃんとYOO母は「行く」といって朝から張り切っていた。

ベビーカーを押して、家族4人で行ってみた。

東京や大阪のような大都会ではないので、区といっても、それほど多くの人がいるわけではないが(東京の町内会よりももっと小さい)結構にぎやかな人の声が聞こえていた。

人の多いところへ行って、YOOちゃんの反応が心配だったが、近所の広場ということもあり、とりあえず行ってみて、様子を見ることに。

ストラックアウトとか、バスケットのゴールだとか、どこかのテレビで見たようなゲームが子供むけに用意してあり、YOOちゃんも”やる気まんまん”だったので順番待ちの列に並ばせてみた。

・・・・・・ちゃんと並んで待ってる。

野球の投球に続いてバスケットのシュート・・・(惨敗)

サッカーのシュート・・・(まあまあ)

グランドゴルフ・・・・・・(意味が分からず、これまた惨敗)

でも、参加賞のお菓子をたくさんゲットしてきた。

「金魚すくい」ならぬスーパーボールすくい・・・・(無残)

なかなか楽しめたようだった。最後にお楽しみ抽選会。

YOOちゃんは勝手に”扇風機があたる”と決めていた。

・・・・・・・・・・

もちろんハズレ。

自閉症のYOOちゃんは予定を狂わされた(当たるわけないっての)

納得できないYOOちゃんは、半ベソで泣き出す始末。

連れて帰ろうか思案しているとき・・・・
末尾の数字があたり、よろこんで母と共に景品をもらいに走った。

ニコニコ顔で帰ってきたYOOちゃん。なにやら封筒を手にもっている。

「なんだそれ、もっとデカイのをもらってくればいいのに」

と言いながら開けてみると・・・・

近くの、えび料理専門店のお食事券だった。

「あ〜あ、食いもせんのに・・・・トホホ」

とりあえず、何かもらったので落ち着いたようだったが、また扇風機を思い出して、泣きそうになるのを必死にこらえている。

その姿が不憫でならず、(父としては扇風機があたらなくてホッとしていた。無用の長物である)

「明日、海にでも行くか?」

で、機嫌が治って・・・やれやれな1日。