自閉症のこだわりの正体 その2

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Nice!

こだわりというと、困ったイメージが先行するかもしれませんが、療育や指導のときのご褒美とすることで頑張ろうとする場面も出てきます。ツヨは道順や道具の使い方、物事の手順にこだわりがあって、いい方向へそれを持っていければ、とても調子よく習慣づけることができました。歯磨きを10ずつ心の中で数えながら、横、奥、右、左、上、下と律儀に磨きます。仕上げ磨きもツヨに中での手順の一つに入れてくれているのでスムーズにさせてくれます。なぜ、そんな素敵なことになったかというと学校で絵カードで習慣づけてくれたからです。逆にこだわりを不適切に放置しておくと、後で変えることがとても困難になることがあります。子どもによってそのタイミングは違うと思いますが、我が家では、ここ、と思ったときには親が主導権を持ってこだわりにがんじがらめにならないように気を付けています。(なかなか難しいですけれどね。^^;)習慣などに無関係のことで誰も困らないこだわりは、ある程度好きにさせています。こだわりが自閉症の特徴の一つなのですから。ツヨの場合は、状況に不適切な独特の行動が、自分の意に反して出現してしまう(やりたくないのに、体が動いてしまう)という強迫行為が多少あり、それは精神症状の一つになので服薬をしています。今日の夕飯は、苦しそうな表情で立ったり座ったり、ソファーのすき間に寝そべる行為と食卓に着席する行為を20往復以上し、途切れ途切れに何とか食べ切ることができました。一回の食事に40分かかることもあります。そして一回一回、私の目を見て、何かを確認してきます。少し気が遠くなる・・・( i _ i )そして本人もヘトヘト・・・( i _ i )しまいには食卓で立ったまま食べようとしたので、そこはきっちりと着席を促しました。当たり前のことですが、自閉症児を育てるには療育について親もすこーしばかり学んでおかないと苦労します。特に幼いうちは親がしっかり主導権を握って信頼関係を築くこと等、大切なことですが、じっと待っていても誰も教えてくれませんでした。いくつか簡単な本を読んだり勉強会に出たりして、やっとこさっとこ対応しました。行き詰ったときは新しい知識を得ないと、自分の中だけでは解決が難しいことがあるからです。行き当たりばったりの対応では本人も将来手助けしてくれる人もとっても困ることになるでしょう。先輩お母さんや、自閉症の研究者が苦労してあみだしてくれたいくつかの基本的な方法を、ありがたく試すことができるいい時代になってきました。もし必要を感じたときには、ぜひみんな真似をしたりして拝借しましょう。^^/ツヨに応援ありがとうです