前から気になっていたキングジムのデジタル耳せん
デジタル耳栓…聞き慣れない名前のものだが、数ヶ月前に発売予告が出て以来気になってはいた。
仕組みはノイズキャンセリングヘッドホンとほぼ同じ仕組みで、騒音と逆位相の音を流す事によってチャラにし、いわゆる騒音にありがちな特定の周波数帯の音がカットされて聞こえなくなるというもの。
聴覚(音声)過敏もちの狸穴猫としては試してみたさはあった。しかし5000円ほどするので、レビュー等がある程度出てからにしようかと、ちょっと様子見を決め込んでいた。そしてここひと月くらいはコロッと忘れていた。
しかし、先週から寝不足が続き、聴覚過敏がいよいよ派手になってきた。イライラするのはまあ定番だが、物忘れが激しくてかなわない。いまやろうとしていた事を振り向くと忘れているといった具合。何かに取りかかろうと思ってもすぐに注意がそれてしまい、取りかかること自体が難しい。
これでは仕事にならん!!!
4日ほど前、ツイッターでそのことをつぶやいたら、ある人が「デジタル耳せんためした?」と返してくれた。
そうか、その手があった! by ヨメレバ
別ウィンドウで楽天とアマゾンの画面を開いてデジタル耳せんを探して速攻で注文した。
↓これだ。
キングジム デジタル耳せん MM1000 ホワイト キングジム 2014-03-07 売り上げランキング : 319
デジタル耳せんが届いた。
買ったのは最安値だったアマゾン。購入した翌々日の朝にはいつものクロネコのにーちゃんが届けてくれた。
見慣れたアマゾンの段ボール箱をあけると、箱ではなくプラスチックのパックという簡単ないでたちで登場。まあ、そんなのはどうでもよい(どうでもよいので撮影してない)、問題は中身だ。
中身は上記の写真にあるものと取扱説明書で全部。
けっこう軽い、仕様書によると33g(電池除く)だそうだ。イヤーピースはXS,S,M,Lの4組ついている。持ちはこび用だろうか?グレーの布製のポーチがついている(関係ないがふかふかでさわり心地がいい生地だ)。
↓大きさ比較のために洗濯ばさみと一緒にしたり、いくつか写真をとってみた(スマホと並べてみようかとも思ったがスマホで撮影できないとデジカメ引っ張り出さなきゃいけないのでやめた)。
大きさはiphon5sの半分くらい、厚みは1.5倍という感じ(仕様書にはW64×H14×D64mmとあった)。けっこう小さい。
これで騒音問題(私にとっては騒音なのだ)がなんとかなるなら悪くない。
宿敵、換気扇と扇風機の音が消えた。
狸穴猫の聴覚過敏の9割は機械の動作音と大音量の生演奏でない音楽。大音量の音楽は頻度は高くないのと今回のターゲットでないのでまあ置いておく。大人数の人の声が響くのもかなり苦手ではあるが、そういった場に行く機会はそうそうないのと、そういった場所で集中を必要するということも少ないので、たいした問題にはならない(飲食店は静かそうなところを選べばいいだけだからあまり問題はない)。
そんなわけで家の中での宿敵は主にファンの音である。扇風機、換気扇、エアコン、デスクトップパソコンなど、モーター音と風きり音がまずい。エアコンとパソコンはまあなんとかなるが換気扇と扇風機はかなり苦痛である。そして複数のファンを動作させると音が重なるせいか轟音に聞こえてくるといった感じ。
さて、いそいそと単4電池を放り込み、耳にイヤーピースを突っ込んでスイッチオン!
お~!!扇風機の音が消える!!!
なんだかスコーンと身体全体が楽になった感じまでしてくるではないか。
脳みそ楽だわ~
おもしろがって扇風機と換気扇をつけまくって試してみたが大丈夫だ。完全な静寂というわけではないが、十二分に問題ない程度に抑えられる感じ。
そして人の声は…聞こえる。娘が話しかけてきても問題なく聞こえるし、テレビの音も多少小さく聞こえるというった程度。
はじめついていたイヤーピースがちょっときつい感じだったが、附属していたSサイズのものに付け替えたら耳の違和感もあまり気にならなくなった。
デジタル耳せんをあれこれいじってみる。
Youtubeに周波数サンプル↓があったのでいろいろ試してみた。
どうやら300Hzより低い周波数の部分を主にカットしているようであるが、150Hz越えたあたりからは多少聞こえはじめる感じだ。
体感としてはこんな感じ↓
ファンやモーターの回転音…気にならなくなる
テレビの音…それなりに小さくなる
人の声…結構聞こえる。印象として8割くらいという感じ
まあ、このあたりはあくまで印象なので人によって差はあるだろう。
イヤーピースの交換は他のイヤホン類と大差ないが、結構きつめといった感触だったので、ちょっと手こずったが、その分はずれにくそうではある。
キングジムのデジタル耳せんに感じたあれこれ
まあ、書いておけばメーカーさんが見に来ることもあるかもしれないので、こうだったらいいなとかいうポイントを書いておくことにする。
デジタル耳せんまとめ
正直なところ、デジタル耳せんがここまで効果があるとは思わなかった。
ノイズキャンセリングヘッドホンとなると結構高いので二の足をふんでしまうが、この価格なら試せるとおもったわけだが、予想以上の効果を発揮してくれたで私としては万々歳である。
と、同時に「これまでこんなに音声のによる負荷が脳みそかかってたのか!!」という点にも驚きを感じた。
感覚というのは主観的なものなだけに伝えにくいものだが、伝える伝えないという問題以前に「自分の感じ方がデフォルトなので問題があるかどうか意識しにくい」ということは大きい。
聴覚や視覚などの外部からの刺激の引き起こす問題について、もっと注目されて良いのではと思った次第である。
2014/08/30追記デジタル耳せんについてツイッターでも結構盛り上がったので関連ツイートをまとめてみたのがこちら。このまとめのアクセスがすごいことになったのでまとめた私がビックリした。く
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