小さい子どもに付けるハーネス(迷子紐)のことをテレビ番組で取り上げていたらしく(見てないけど)、これには賛否両論の声があるようです。息子が小さかった頃のことを思い出しました。ある日、駅の雑踏の中で、小さい子どもにハーネスを付けて歩いている親を見かけました。その時まで私達はハーネスの存在を知らなかったのですが、初めて見た瞬間、私と夫は同時に「あれ欲しい!」と言いました。当時の息子の多動は、もうそれはそれは酷くて・・・さらに感覚過敏でベビーカーは嫌がる、しっかり手を繋いでも振りほどいてダッシュで逃亡。通りすがりの人が追いかけて捕まえてくれたことも何度もあったり・・・。今思い出しても泣けてくる。ほんとーーに大変だったんだからっ!そんな時に、ハーネスの存在を知り、すぐに買ってきました。でもけっきょく、1回しか使いませんでした。なぜかと言うと、初めてハーネスを息子に付けて外出した時、通りすがりのオバチャンに「えぇ?子どもに紐なんてやめてあげて」と言われたんです。子どもに紐を付けて歩いてるなんて、虐待にでも見えたのでしょうか・・・。1人に言われただけなんだけど、みんながそう思ってるような被害妄想になり、もう使えなくなりました。自分が「使いたい」と思うのなら何を言われても気にしなければ良かったのかもしれませんが、不安だらけの子育て真っ最中、否定的な言葉にとても敏感になっている時期でした。発達障害の診断がついた後ならまた違ったのかもしれませんが、まだこのときは診断前でした。でもやっぱり今思えば、言われても気にせずに使っていれば良かったと思ってます。だから私は賛成派。街中でハーネス付けてる子を見ても、私なら否定的な気持ちには絶対ならない。実際初めて見たとき、否定的な気持ちは全く無くて、ただただ「欲しい!」と思ったんだから。ただし、それは私が息子の激しい多動に苦労したからそう思うわけで、もし立場が違ったら、どう思ったのかなあ・・・。もしも私に子育ての経験がなかったり、或いは自分の子どもが手の掛からない大人しい子だったり、少しは多動があったとしても手を繋げば何とかなる程度だったり、ベビーカーがあれば解決できる程度だったり・・・。もしそういう立場だったら、「欲しい」なんて言わなかっただろうし、「子どもに紐なんて・・・」と否定的に思ってしまったかも・・・。このことに限らないけど、どんなことでも、経験あるかないかで賛否は変わってきますよね。