自分の特性を知ること(第二話)

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Nice!

三部作の二話目です。前の記事「心理検査と息子のこと」からお読み下さい。続けて「告知」もお読み下さい。私の心理検査をして下さった心理士の方と立ち話ではあったがのび太の発達障害についていろいろお話をしていただいた。私はのび太に何でもかんでも話している。甲状腺がんのことも12月に生死をさ迷った時も旦那と一緒に主治医から死亡確率50%マヒが残る確率20%と聞かされて覚悟を強いられた。まだ中学生だが高機能自閉症ののび太にはちゃんと出来事や状態の確実な情報を伝えるべきだと私も旦那も思っているので理解力が伴う範囲でこれまでも何でも伝えてきた。しかし、のび太自身の特性については正直言って告知の時期を逃した、という感じだ。のび太が診断されたのは 4歳。あまりにも幼すぎたし何しろ言葉の遅れから発達障害を疑ったのび太、幼稚園での指示も入らない、でも、文字にして視覚的に訴えればしっかり理解できたためアスペではなく高機能自閉症と診断されたのだ。その後、小2の時、給食を残したり時間内に食べなければ後片付けの「罰」を与える担任になり好き嫌いの多いのび太は「食べられない」=「罰」=「悪い子」と、自尊心がボロボロになり、自分は罰を受ける悪い子と思い、更に、口頭での指示がわからない、自分の感情をどう表現したらいいかわからないことで学校でもパニックを起こし保健室や職員室でカームダウンを繰り返していた。幼稚園からお世話になっていた言葉の教室のK 先生に相談しK先生とつながりのあったのび太の主治医のべー先生に相談していただいたら、べー先生の方からちゃんと告知した方がいいだろう、ということで診察の予約を入れた。万が一、いろんな場合を想定し、学校のフォローも万全に準備し、べー先生の診察へ。しかし、県内外から診察に来る県立精神病院の児童精神科。予約は特例で早くしていただいたが1ヶ月後だった(笑)その1ヶ月後ののび太は嫌いな給食の食材を噛まずに牛乳で流し込むという方法で給食を完食する術を会得し、不得意を克服できた達成感で診察時もハイテンションでべー先生の話を聞くような雰囲気も全くなく、はしゃいでいた。その様子を見たべー先生は、今、せっかく自己評価が上昇しているしあえて告知する必要もなかろう、と。ただ、のび太の「ここはどこが悪い人が来る病院?」というごもっともな疑問に「つらいことや悲しいことがあったら 来ていい病院だよ。 他にも、楽しいことや嬉しいことが あってもべー先生は聞きたいから いつでも予約して来てね」と、おっしゃってくださり、その時は結局、告知はなかったのだ。それから7年。壮絶ないじめもあった。いじめを認めない担任と闘った。でも、そのいじめを一瞬で解決してくださった先生とも出会えた。運動の苦手なのび太の僅かな才能を見つけてくださり走り高跳びの学校代表にしてくださり、のび太は今、現在も走り高跳びに夢中だ。先日の大会で予選突破し県大会出場を決めた。公立中高一貫校受験もこの先生がのび太に自信を持たせて下さったから。今は多数派に紛れて、何とか走り高跳びという打ち込めるもので自尊心を保っている状態だが、やはりうまく、感情を伝えられない事てたまにいざこざがあるようだ。また長いので続きます(笑)