僕は数学をがんばる。ちゃんとテストがうまく出来たら、数学(Math)というバッチをつけて、ディズニーランドのお姫様に見せたい。
大学数学を勉強しながら、精神発達の年齢は、こんな感じなので、非常に不便だなと思いましたが、夢を語るのはいい事です。
ようするに息子のストレスは、
数学のテストはものすごく勉強したが、やはりどうしても発達障害が邪魔をして、文章題が出来ない部分がある。だから自信がない。けど、うまくできたら、お姫様に報告したい。それが僕の目標である。
ということです。けど、数学なんていうバッチはどこにもない訳で。息子の悩みを聞いたお姉ちゃんがすぐに
じゃ、バッチは作ってあげる。数学は文章題ができなくても大丈夫。計算部分は渡は正解は取れるから、現在の点数から計算すれば、必ずパスは出来る。心配しないこと。だって渡はクラスで一番勉強してるよ。えらいんだから。
と説得してくれて、ものすごく褒めてくれました。安心した渡。困った症状もどんどんと減ってきました。そんな渡を見ながら、ぱぱっとお姉ちゃんがつくってくれたバッチ。
「数学の王様」
です。笑っちゃったけど、渡はすごくうれしそうに、すぐに胸につけて、ほっとした様子。どうもお守りのような役目を果たしました。
テスト終了後は、非常に機嫌がよかったので、できなかったということもなさそうです。明日、成績発表があります。
1歳から18歳まで自閉症専門クラスに在籍し、重度の認定を貰いながら大学で1年間よくぞがんばったと思います。本人は、すごく楽しい1年で、自分の通う大学の1年生であるという事に誇りを持っているようです。大学の数学がない日は元気もなかったです。楽しみな結果待ちですね。よくがんばったと思うよ。お姉ちゃんも私も思う事は同じ。点数がどうであれ、いままでがんばった事は消えないからね。みんな渡のことを誇りに思ってるからね。