あけましておめでとうございます

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Nice!

昨年に引き続き、あけましておめでとうございます。お正月、いかがお過ごしでしょうか。私は帰省先で美味しいものを食べられたり、普段聞く機会のない話を聞けたり、普段見ないテレビ番組を見られたりしたのが、楽しかったです。しかし、普段人と会わないマイペースな生活をしているので、帰省先で人に囲まれて、テレビの刺激に晒されるのは、大層疲れることでもありました。お正月も残り僅かですので、新年早々体調を崩さないよう、明日はのんびり休みたいと思います。昨年を振り返ると、週一回掃除機をかける習慣がついたのが進歩だったでしょうか。掃除機をかけ終えたら、翌週の予定表に「掃除機」と書き込んでしまうのがコツでした。アスペルガーの場合、家事や仕事などでやらねばならない作業について、一回やる習慣がつくまでが大変ですが、習慣がつくとルーチンワークをこなすのには問題ないと思います。ただし、私のように体調に不安を抱えているアスペルガーの場合は、体調によって出来たり出来なかったり波があると思います。体調は一昨年から進歩がないかわりに、退化もしていません。ここしばらく、専業主婦として子育てに専念する生活を目指しているのですが、いろいろなことが思うとおりにいかないといいますか。精神科の主治医から子づくりについて太鼓判が押されるくらいの体調になるといいのですが、なかなかそうはいきません。一般的に、精神疾患当事者にとって出産は状態悪化の引き金になることが多く推奨されないようですが、発達障害であるアスペルガーというのは、一般の内因性精神疾患と同列に扱うには何かが違うと感じます。アスペルガーにとって一般的に子育てが難しいことなのかというと、必ずしもそうではないと思うのです。しかし私の状態を診る限り、私の場合は難しいという主治医の判断です。もっとも主治医の言うことは、「子どもができて精神状態が悪くなっても責任が取れない」という責任回避の意味合いが強いのではないかと考えているので、鵜呑みにするのではなく、参考程度に受け止めています。この先どう転んだとしても、私たち夫婦の納得いく形にすることが一番だと考えています。どうせ生きるなら、悔いの残らない生き方をしたいものです。そういえば、「もし子育てをする方向で考えているのならば、育児の負担が大きい時期に私一人に負担がかかると私に無理が生じるのは明らかなので、いざというとき実家にお世話になれるアテがあるの?」と精神科の主治医に尋ねられて、私は迷わず首を縦に振ったのですが、その辺のことについて帰省中話すのをすっかり忘れていました。ここを見ているお父さん、お母さん。そんなわけで、新年から本格的な不妊検査スタートです。子どもというのは計画的にホイホイとできるものかと思っていたのですが、どうもそうではないらしいということが、ここ数年で判明しました。年末夫婦で婦人科に行って来たのですが、不妊についていろいろと相談に乗ってもらうつもりが、医者の営業トークの嵐に流されて二人で途方に暮れました。一応アスペルガーについても正直に報告し、精神科医に子づくりを反対されていることも正直に報告したのですが、その辺についてはスルーされました。まず三十代女性における各部癌検診の重要性を力説され、次に医師の書いた本を売っている本屋の場所を紹介され、その次に患者における妊娠率の高さや実績をアピールされ、最後に「あなたはまだ若いから大丈夫!」と、にこやかに断言されました。アスペルガーについて過剰に反応されるよりは良かったし、不妊治療医としてはすごく正しいのかもしれませんが、もう少しこっちの話も聞いて欲しかったというか、医師として全幅の信頼をおける相手かというと、個人的には微妙です。椅子を並べて婦人科医の話を聞いていた定型発達者の夫も、医師に対して私と同じ感想を持ったようです。しかしながら医師の不妊治療に対する考え方は理に叶っているような気がしたので、割り切って数ヶ月お世話になる予定です。それでできにくいけど投薬治療で見込みがあるということであれば相応の治療をし、できない体質だったり高度不妊治療が必要ということであればすっぱり諦めて、子どものいない二人の生活を心置きなく満喫しようと思います。お父さん、お母さん。今度帰るときも多分この話題を振ること自体を忘れていると思うので、いろいろなことを話したい場合は、どうか思い出させて下さい。大事なことだと思うのですが、実家に帰ると目の前のおせち料理の方が大事になってしまって、言うべきことをついうっかりと忘れてしまっていけません。メモも持っていったのですが、メモを見て思い出すのすら忘れました。いや、帰省中はすっかり格付けとか駅伝とかお正月のテレビ番組で脳内が支配されて、今はっとしてブログに書き込んでいます。ブログに書いてみたら、アレ、単に電話すればよかったんじゃ? と思いましたが、急ぐ話でもないし、書いた方がうまく伝わる気がしたので、深くて浅い話は今度会うときということで、よろしく。精神科の現主治医から22:00就寝を申し渡されて一年経過しましたが、帰りがそんなに早くない夫と二人の生活を考えると、少々非現実的な目標だと実感しました。精神科の主治医は私の生活の質の安定には欠かせない存在ですが、私の生活の質の向上のために役に立つアドバイスを下さる存在ではありません。アスペルガーにとって医者というのは必ずしも根本的な解決策をずばっと提示してくれる存在ではなく、意見を聞かないよりは聞いた方がいいし、必要な薬や診断書は出してくれないと困るけれども、それ以上でも以下でもないように思います。医者の言うことを鵜呑みにするより、信頼のおける他のアスペルガー当事者や家族の意見を聞きながら生活を調整していくほうがためになることも多いように思います。今年も、生活の質の向上のため、できることを自分で考えて、信頼できる人に相談しながら、少しずつこなしていきたいと思います。今年もよろしくお願いします。