月曜日、私が担当していたTさんが自ら命を絶たれました。
ほんの2週間前に相談をし、ちょうど1週間前、通院に同行したばかり...。
あまりに突然のことで言葉を失いました。
「仕事が楽しく思えるようになってきた」と言っていたのは、周りに心配をかけまいというTさんの優しさで、本当は辛かったのでしょうか...楽になりたかったのでしょうか...それとも明確な理由なんてなかったのでしょうか...。
「自殺」は身内や親しい人に、生涯にわたり、耐え難い悲しみと深刻な心の傷を残します。
あのときもう少し話を聞いてあげればよかった...もっとやさしく接してあげればよかった...
周りの人は皆、自分のせいではなかったかと、自分を責め続けるのです。
私もあのとき心の声に耳を傾けていたら...そう思わずにはいられませんでした。
Tさん、私たちはあなたのことを忘れません。
どうぞ安らかに...。
「こころの耳」より
仕事は大事だけれど、いちばん大事なことではない。
いちばん大事なのは、あなたのいのちです。
もし、悩みがあるなら、この扉を開けてください。
ここには、あなたの話にとことん耳を傾ける何人ものひとがいます。
誰に話すのか。何を話すのか。それはあなたの自由です。
何時間かかっても、何日かかっても、何回訪れてもかまいません。
もし、いま死にたいと思っていても、ひとりで悩まないでください。
話を終えて、あなたがこの部屋を出たとき、もといた場所よりも
ほんの少しだけ明るい場所に出ているかもしれません。
人は話すために生きている。人は聞くために生きている。