障害者の就職:夢がある仕事じゃないと続かないある先生が「お母さん、いくら障害があるからといっても、夢がある仕事じゃないと続かないですよ。」と、言われます。自閉症の息子の就職を考えたときに、好きな事、得意な事を仕事にするっていう望みは、持たないようにしていたかも知れないですね。普通の人だって、多くの人が給料をもらうために仕事をしているのが現状じゃないかなと思ったし、仕事以外の余暇活動で好きな事ができたらいいかなと思っていました。仕事は、従事しているうちに面白みが出てきて、好きなことになってくるのかもしれないけれど、彼の今の仕事は、どっちかっていうと、機械のお手伝いみたいな作業で、この「仕事が生きがい」って思うには程遠いかなと感じます。彼自身が、どう思うかは判らないですが、素直な性格の自閉症の息子だけに、親や先生が、「この仕事は良いよ。」っていうと「僕もこの仕事が好きだよ。」って言ったりしますし、微妙です。とにかく、卒業後の進路を決めるときに「給料が欲しい。」という希望を最優先したのですが・・・この仕事していて、身体はいつまで持つかなぁ・・・彼の一生のうちの大半の時間を今の仕事で埋め尽くすのかなぁ・・・ちょっと、味気ないかも・・・などなど、就職してからの彼の生活を見ていて思います。木曜日と日曜日が定休の彼の仕事は、年中、休みは木曜日と日曜日で、盆も正月もゴールデンウィークもないし、連休は取れないし・・・一生、一泊旅行なんてできないんですよね。スペシャルオリンピックスの競技会にも参加することができない・・・こんな生活を望んでいたのか・・・ 「夢がある仕事じゃないと続かない 」って言葉に考えさせられています。障害者の就職率が悪い中、就職できただけでもありがたく、こんな悩みは贅沢かもしれないですが、息子の生涯を考えたときに、これで良かったのかな・・・障害者の就職は、就職できたら良いってものではないって、思うこの頃です。自閉症・発達障害 - livedoor Blog 共通テーマ