少し前の記事で、とても悲しいことがあったと言いましたが、友達の事なので(自分の事じゃないので)書きづらいなと思って、敢えてその話には触れていませんでした。でも、本当は多くの方に考えていただきたい話ですので、(あとで消すかもしれませんが)とりあえず書いてみます。ここ数年間、私がずっと懸念していたことが現実となってしまったという…そんな話です。先月、友達が亡くなってしまいました。独身時代の友達なので遠くに住んでいましたが、ご主人からの連絡でそのことを知り、その後お別れ会があったので、新幹線で駆けつけました。亡くなる1ヶ月前に、待望の第一子が産まれたばかりでした。産まれた時すぐに知らせてくれたし、子どもの写真付きメールも頻繁に届き、てっきり育児を楽しんでいるのかと思っていたのですが…ご主人から色々とお話を聞きました。初めての育児。生真面目な性格だった彼女は、育児のことを熱心に勉強していたようです。でも育児書通りにうまくいくはずがありません。うまくいかないことに悩み、体調を崩し、それでも頑張り、そしてとうとう身体を壊してしまい、産後わずか1ヶ月、我が子を残して命を落としてしまいました。こういうことって、そんなに珍しい話ではないのかなと思います。初めての育児に悩んで苦しんで、身体を壊しても休まず頑張り、死に到るほどではないとしても身体はボロボロに壊れてしまう。そういう人は、たくさんいるかもしれません。現に私がそうでした。真面目な人ほど、育児書を何冊も読みあさり、ネットで調べて勉強し、過剰な知識を持ってしまい、そしてその通りにならないことに悩む。でも意外に、悩んでいることは周りに言わないんです。亡くなった彼女もそうでしたが、私も、楽しんでいるフリをしていました。私が当時ネット上で公開していた育児日記を読み返してみましたが、どこにも「大変だ」「うまくいかない」という言葉は書いていません。悩んでいること、うまくいってないこと、体調を崩していることを、誰にも知られたくなかったんです。実際には今までにないほどの鬱状態に陥っていました。病院にも通っていて、医者には産後鬱だと言われましたが、そのことは誰にも言いませんでした。ダメな母親の烙印を押されるような不安があったからです。続きます