[シリコンバレーでの私たちの暮らし][香穂の学校]資本主義社会の貧富の差

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Nice!
先日香穂にあって来た時に、大学の友達の話を聞いてきました。 香穂の大学は、ロサンジェルスの北側のMalibu(マリブ)というところにあります。 まず、9月の頭に連休があり、この時になにをしていたか?を聞いておりました。 9月頭のレーバーディの連休は、お父さんがバーベキューを焼く家が多いようです。 香穂いわく 「同じ寮内の子の家が大学から10分のところにあり、そこのご家族が寮ごと家に招待してくれて、30名で押し掛けた」 とのこと。 以下、香穂と私の会話です。 Y: 寮ごと招待してくれたっていうのは、同じ寮一棟の生徒を招待してくれた訳? K:そうそう、だから、30名でお伺いしたの。 Y:じゃ、お父さんが30人分、バーベキュー焼いたんだー!! K:まさか・・。全部近くのレストランから、配達してもらってた。高級なレストランらしく、すっごくおいしかったよ。 Y:へっー。そのお友達は、地元に住んでるっていうと、マリブな訳で、芸能人がいっぱい住んでる所だから、豪邸なんでしょう?プールとかあるの? K:うん。プールに滝があった。 Y:えっ??滝?すごすぎ・・・ナイヤガラじゃあるまいし・・。 K:寝室は、5つくらいあって、各部屋にお風呂とトイレがついてる。 Y:各部屋にお風呂とトイレ??それ、日本では旅館だし・・。へー、じゃ、それだけ広かったら、ペットは、大きな犬とかなのかな?ゴールデンレトルリバーとかさぁ・・。セントバーナードとかさぁ・・。そういうペットがいるの? K:ペットはね。馬2頭。 Y:・・・・・香穂、それ、ペットって言わないし。それは家畜だよ。 という会話が繰り広げられました。 香穂は、地元の公立高校出身で、中には、日々のご飯に困るような貧困の生徒もいて、ジャケットを買うお金がないので、冬は自分の毛布をかぶってくる子も多々見かけました。 なので、両方を見た香穂は、我が家の決して裕福とはいえない経済状態を鑑みて、きちんと自分自身の金銭的な価値感と思考ををもってなければ、バランスがとりにくい訳です。 「香穂の大学ってお金持ちの人ばかりなの?」 って聞いたら 「ううん、多いけど、全員っていうことはない。中には、全額スカラーシップを応募して補った子もいる。 その子は、養女で弟も養子なんだけど、彼女はLDがあるの。弟は自閉症。なので、彼女との話は盛り上がるよ。 彼女は、”LDである自分が、いかに努力してがんばっているか?”をアプローチして、いろいろなスカラーシップに応募して、全額スカラーシップで補っている。 今年は大学から出るスカラーシップは少数の生徒にしかでてないので、こうやって、自分の障がいを活かして、スカラーシップをとってる生徒もいるみたいだよ。」 とのこと。聞いてるとアメリカなんだなーと思います。 養子で子供を引き取ったという人の中には、自閉症だったという子もわりといて、私の知り合いは、1人目をロシアから引き取り、 兄弟が離ればなれだとかわいそうだというので、後日、もう1人を引き取ったら、どちらも自閉症だったというケースもあります。 なんらかの家庭の事情で、育てられなくなり、兄弟2人を養子にだしたのでしょう。 彼女は、 「彼らの実の両親は、子供の自閉症をわかっていて養子に出したんだと思う」 と話してました。 いろいろな人たちとつき合える香穂は、本当にラッキーだと思います。 「普通の感覚」 っていう自分基準の感覚が一番普通だ。と思ってしまわない環境っていいかもしれません。