先週、宿泊研修をやっと終えたばかりののび太だが、昨日は全校炊事遠足だった。のび太小学校には縦割り班というのがある。1年生から6年生までがひとつの班を作り、いろんな行事に取り組んでいるのだ。その縦割り班ごとに、学校の校庭を下りて行くとある川原でいものこ汁(芋煮鍋ともいう、この辺では芋の子汁という)を作るのだ。低学年のうちは高学年にお任せ状態でよかったが高学年になると低学年に頼られる「お兄ちゃんおねえちゃん」的にいろんな仕事がある。のび太は今年は「シメジ係」(笑)前の日に家にシメジを持ち帰り、すぐに鍋に入れられる状態にしておくのだ。シメジ係でよかったよ・・・これが「里芋係」だったら皮むきも大変だしね(笑)・・・のび太は早くも来年の心配をしている。「6年生になるとマッチで火をつけなくちゃいけないんだ。 ボク、火が苦手なんだよな・・・」我が家はIHクッキングヒーターなので「炎が出る」ものをほとんど目にすることがない。だから「炎」がメラメラ燃えているのが恐いらしいのだ。で、1年後の心配をグズグズしているのだが正直、イラッとする(笑)まあ、行ってしまえば楽しい行事。5年生だから過去に4回、経験しているし、宿泊研修みたいなドキドキ感は親には皆無(笑)で、帰ってきた。風邪をひいて・・・(笑)持ち帰ったおやつの袋の中にのび太のキライな飴やハイチュウが数個入っていた。「のび太、キライな飴とかハイチュウ、 お友達にもらったんだ~」「うん、○くんから飴、△くんからハイチュウ。 で、このビスケットを3個ずつ、あげたんだ」「へえ~キライなものでも頂いて、 好きなおやつをあげたんだね~」「うん、一応ね。 ボクが飴とかキライなんて知らないでくれたんだからね、 お返しにビスケットをあげた」「へえ~!!!ちょっと前ののび太だったら 『キライなものは要らない!』って言って 自分の好きなものを他の人にあげるなんて 絶対にしなかったのにね~ ちょっと、エライじゃないの~」「まあね~食べなくても一応、 『ありがとう』って言ってもらうのがいいかな~って」「なんか、オトナになったね~」「ムフフ・・・一応、高学年だしね・・・」こういうやり取りが出来る、って数年前ののび太には想像も出来ないことだった。相手の気持ちを察して、自分の本心を隠して「ありがとう」と言える、ということは、のび太のような特性のある子にとってはものすごい成長だ。のび太は放課後にお友達と遊ぶことはないので友達とのやり取りの面での経験の乏しさは否めない。しかし、相手の気持ちを察する、ということは多数派でも難しいことであるのにちゃんと学習していたのび太。ちょっとした、「カンドー」だったな。