偏りすぎの興味

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Nice!

「だってどういう意味の言葉かわかんないじゃん!」と言って、漢字テストの答案を出した。「ようりょう」としか書いていない「読み」を漢字に直して書く。のび太は「容量」と書いたら×。答えは「用量」らしい。「『要領』って字もあるし、どれなのか迷っちゃって」まったくだ。このテストは隣の席の子と交換して採点するので融通は利かない。先生の採点だったらちょっと気を利かせてくれたかもしれないけどね。ほかのテストの時は「太いけっかん」に「欠陥」と書いて×。脇に赤ペンで「『陥』という難しい字を知っているんですね。 でも、ここは『血管』が答えでした。」「ここには『太い』って前に書いてるし 『太い欠陥』はないでしょ~(笑) ちゃんと問題をよく見ればわかるよね」「そうなんだけどさ~ボク『血管』って 何なのか、知らなかったし」そうなのだ。のび太は小学生らしからぬ難しい漢字をたくさん知っている。なにせ漢字オタクだし(笑)→過去記事参照でも、とっても簡単な誰でも解っていると思いがちなことを結構、知らなかったりする。「血管」という言葉を知らなかったのび太。体を流れる血液の通る管・・・この存在自体がわからなかったらしい。はじめに書いた「ようりょう」という書き取りも「要領」も「容量も「用量」も違いも使い分け方も「よくわかんな~い!!」というのび太。 難しい漢字は大好きだけど、その意味なんか全然知らないし知ろうという気持ちもないのだ。だからこういうテストの時に迷う。で、のび太なんか、問題文を熟読することもないので第一印象でパッと書いちゃって間違っちゃう。この辺がのび太の知識と興味の偏りなのだ。のび太は小学校入学前に6年生までに習う漢字の全てを覚えてしまっていた。習った漢字は「頭の中の習った漢字の部屋」に移動させて学校では習った漢字の部屋の漢字だけを使うと言っていたのび太。なるほど~と、当時は思っていたけど、それがちゃんとできていれば「欠陥」なんて書かなかったんじゃない?と、思って聞いてみたら「だから、『けっかん』って『欠陥』しか 思いつかなかったんだもん! 『血管』って知らなかったし~ それにね、『習った漢字の部屋』がゴチャゴチャしちゃって 訳がわかんなくなっちゃって。 時々、『習った漢字の部屋』にいるはずの無い漢字もいて 『あれ?習ったっけ?』って考えたりして・・・ もうちょっと部屋を広くしないとだめかな~」ンプププ・・・・・「『習った漢字の部屋』ものび太の部屋も きちんと片付けないとね~はぁ~~~い」こんなオチがつきました(爆)