研修医

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Nice!

診療室に研修医の方がいらっしゃいました。若い女医さんで、小児科志望とのことです。地域での研修期間ということで、地元の小児科開業医さんのところで数日研修され、子どもの発達障害やメンタルケアにも関心があるということで、私のところにも研修に来ていただくことになったのです。発達障害や子どもの心の病気を専門に開業しているクリニックは多くはないので、実際の仕事の様子をそのまま見ていただいて、関心を深めていただけたらなあと思っておりました。物静かに診療の様子を見学されていらっしゃいましたが、発達検査や心理テストについての質問もありました。「これから小児科のどんな分野を専門にやっていくにしても、自分で的確に子どもの育ちを評価できるスキルを持つことはきっと役に立つと思いますよ」と先輩として助言もさせていただきました。女性医師として小児科で働くことのメリットとデメリットについても質問されました。それらは、もちろん天秤にかけなけらばならない時もあると思いますが、自分らしい働き方を見つけて、本当にやりたい仕事を見つけていってほしいなぁ!と思います。私も、かつて「小児科で働きたいと思っているが、やっていけるでしょうか」とヤボな質問を先輩の小児科の女医さんにしたことがありました。先輩の答えは「患者さんの命を自分の子どもの命よりも優先しなければならないこともある。その覚悟がありますか?」というものでした。厳しい世界で働かねばならないことに身が引き締まる思いがしたことを覚えています。今のような仕事をすることは、小児科医になったばかりの頃には全く想像もしていませんでしたが、それはそれで今の自分には十分にやりがいのある仕事。これからは、後輩を育てることも必要になっていく時期でしょうか。研修や見学はいつでもウェルカムです。関心のある若いドクターが育ってくれることを期待!!