のび太の席の隣が、4年生の時に散々嫌がらせをしていた3人組の一人、Pくんになったらしい。「ええ?!Pくんなの?!」ついつい、過剰に反応してしまう、ダメなワタシ・・・ 「あ、大丈夫だよ。 Pくん、教頭先生に叱られてから もう嫌なこと言ったりしなくなったんだよ。 それに、元々Pくんひとりの時は イジワルしたりしない人だから。」冷静にのび太にたしなめられるワタシ。そうだよね。教頭先生に2度も叱られたOくん、Pくん、Qくん。そのうち、Oくん、Pくんと同じクラスになっちゃって、それでも母としては「ウググ・・・」と思っちゃったりするし・・・それに、のび太の「元々Pくんひとりの時はイジワルしたりしない人」と言う言葉に、のび太の冷静な「見る目」を感じる。そうなのか。やっぱり集団心理と言うヤツなのか?!ひとりじゃ出来ないけど徒党を組むと途端に悪い方向に力を発揮しちゃったりするタイプか。今日の新聞に「いじめは子供のコミュニケーション能力の欠如から起きるのではなく、逆にみんなが空気を読みすぎることで生じるストレスのはけ口を特定の人間に向けることで起きる」とあったが、本当だと思う。アイツが○くんをいじめよう、と言ったけど本当はいけないことだとわかっている。だけど、ここで「嫌だ、やめよう」なんて言ったら「意気地なし」とか「いい子ぶってる」とか思われる。そして、自分がいじめられたら嫌だ。だから○くんを一緒にいじめてしまう。そして、その矛先は、ちょっと周りから浮き気味ののび太みたいな空気読めてなさそうなマイペースなタイプに向けられることが多い。・・・なんてことが子供達の中では確かにある。実際、のび太もそういう「いじめる側」の空気を読み、彼らの心理を何となく解っていたのかもしれない。ひとりひとりはみんないじめたりする子じゃないのにグループ化した時に、嫌がらせをする。毎日、そういう状態だったらいくら空気を読めないのび太でもそりゃあ、解るだろう、うん。しかし、空気の読みすぎは自己表現力や個性をつぶす。空気を読むことが美徳とされている?この国だからこそのおかしな弊害が子供達にまで及んでいるのが恐ろしく感じてしまう。「そっかぁ~Pくんと仲良くなれればいいね。 今度さ~何か嫌なことが起こったら 逆にPくんに相談してみたら? Pくんみたいな子を味方につけちゃえばいいんじゃない?」「・・・お母さん、単純。 そんな簡単なことじゃないんだよね~・・・」ウグググ・・・高学年になったのび太がちょっとオトナに見えた・・・汗・・・そして、自分が安直すぎることものび太に教わった瞬間だった・・・トホホ・・・