母の話、続き。

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Nice!

実は私の診断やカウンセリングの際に、母も一緒に病院へ行ったことが数回あるのです。遠くに住んでるけど遥々来て貰いました。なので心理士さんは私の母と何度か話したことがあります。以前、カウンセリングの時に母の話になったのですが(その時は母はいませんでした)、心理士さんが私の母のことを、「悪気はないんでしょうけど、無意識に相手の地雷を踏んじゃってますね」と苦笑されてました。まさにその通りであります。母の無神経な発言にイラっときてるのは私だけでなく、数回しか会っていない心理士さんから見ても「あれれ??」と思うところがあったようです。そして、「子供がアスペルガーや自閉症の場合、両親または祖父母の中に必ず1人は、その傾向の強い人がいるんですよ」と心理士さんは仰ってました。これは暗に「お母さんもアスペルガーですね」と言ってるのかな、と思ったのですが、しかしそのあと、こう言ってました。「自閉症スペクトラムという言葉がありますが、誰にでも自閉傾向はあるんです。それによって生きづらさが生じれば障害名が付きますが、特に問題が生じていなければ、障害ではありません」・・・ということは、母の場合はアスペルガーにはならない、ということですね。でもはっきり言って、母は私よりもアスペ要素満載なのです。それなのに私はアスペで母はアスペでは無いというのは、なんだか腑に落ちませんが・・・でも私が意外だったのは、母は私のアスペルガーの診断をあっさり受け入れてくれたこと。母は頭が固いので「そんなものは障害では無い」と言い張るだろうと私は思っていたんだけど、意外なことに、母は本を読んだり勉強会に参加したり、積極的に私の障害を理解しようとしてくれています。それについては感謝してます。でもここでひとつ問題が。私のアスペルガーを受け入れてくれたのはいいのですが、それによって母は今までよりも更に、「自分は普通だ」と思い込むようになりました。私が母に「無神経な発言が多いから気をつけて欲しい」といくら言っても、「自分はいたって普通。いっさい無神経な発言などしていない。あなたがアスペルガーだからそう感じているだけ」と思い込んでいます。そうじゃないってば。母の発言は普通だけど私がアスペルガーだから変だと感じてしまう・・・のではなくて、客観的に見ても明らかにズレているんだってば。ズレていること自体は別にいいんですが、(そもそも普通の基準って曖昧だし)だけどそれによって周りの人が迷惑を被っていることに全然気付いていないのは、いかがなものかと…つづく。