( 卒業式の予行練習 )『生まれて初めての卒業式なので、卒業式の予行練習の前に 卒業証書の授与の練習など・・お願いしたいのです。』と、校長先生にお願いをしたのは 先月の2月13日(金)のことでした。2学期の時にも、冬休みをあけての3学期に入ってすぐからも、ず====っと、特別支援学級の担任の先生には「卒業証書の授与の練習をしてほしい」と何度話をしたかわからないほど、何度も何度もお願いしてきましたが・・・ 『結局、一度も卒業証書の授与の練習はしてもらえませんでした。』「先生・・まこちゃんのこと、○組の生徒だと思っていますか? 思っていないんじゃ無いんですか?」=1学期に就学相談をかけた原因にもなったことですが、何度か聞いたことがありました。そのたびに「そんなことは思っていません。○組の生徒だと思っています」という同じ返答があるけれど・・本当にもう!・・と憤慨することばかりでしたが・・今回も、やはり・・また。朝、初めてのことに弱い「俺様」は、もしかしたら、会場(体育館)に入れない状態になっているかもしれない=手がないので、フォローする人はいないだろう・・・と予測して、朝、9:20に学校に到着して行ってみると・・・まこちゃんらしい姿が会場にはありませんでした。「もしかして、図書のコーナーにいるのかも?」と思い、体育館のある地下2階から5階に向かおうとエレベーターを待っていると・・・階段の途中から「俺様」らしき声が聞こえました。『だめだよ〜〜 行けないよ〜〜・・』不安になっていて、階段を行ったり来たりしていたのでしょう・・・「だめだよ〜とか 行けないよ〜とか言っている場合じゃないでしょ! 卒業式が終わらないとD学校に行けないんだから、がんばって練習に行くよ!」と気合いを入れた声で呼びかけると・・・私の声に安心したのか、階段を勢いよく下りてきました。先週は風邪で はじめての卒業式の練習(1回目)に出られませんでしたので、2回目の今回が初めての会場入りです。でも、進行予定の支援や 会場内をどう回るかなど 生徒に配布されたプリントだけで、まこちゃんがわかりやすい支援は何も無い状態でした。生徒用のプリントは先週の配布ですから、視覚の構造化をしようと 特別支援学級が考えたならば、9年生の卒業遠足の日(金曜)に十分な時間があったと思うのですが、テープを床に貼って・・という程度しか 考えていなかったようです。それを「使うための手順、支援」まで考えていなかったようです。会場に入って時間がたってから、特別支援学級の担当の先生が見に来ました。「どれだけできるかを見て、支援の仕方を考えます」と・・・「どれだけも何も、生まれて初めての卒業式なんですよ」と言いましたが、理解はしていない様子。とにかく先生が何をしようとするのか 先生の行動を観察していましたが、生徒の動きをチェックしていただけのようでした。=まこちゃんの番の前に教室に帰ったようでした。次の時間に見に行くと・・・まこちゃんが恐怖を感じているあの学年主任が まこちゃんの真後ろの当たりに立っていました。・・・なんてことをしてくれるんだ(怒)と思いましたが、経験の無い先生達が見てもわからなかった・・という事なのだろうか・・と先生の行動観察をしていると・・ふと、先生が後ろを振り向いたときに私がいることに気が付いて、急にまこちゃんから距離を置いた位置にあたふたと移動・・・だったら、はじめからそうしていればいいのに=とにかく、そばに行きたくて行動を制御できなくなるんだなぁ・・と改めて危険を感じる私・・・。この先生もまた、まこちゃんの番が来る前に教室に帰って行きました。そして、また、次の先生がきました。今度の先生は 様子を見守っていてくれますが、手には何も持っていません。それでは視覚支援など何もできません。「はぁ〜〜〜・・・・」と大きなため息をつきながら様子を見ていましたが、副校長先生が私に声をかけてくれたので、「不安でパニックになる」と思うので、視覚支援をしてください・・とお願いして 大きめのポストイットとボールペンでと支援をお願いして急遽、床の上に貼ってもらいましたが、「人による支援」は壇の下からの支援が少しだったので、やっぱり壇上でパニックになり、ジャンプしながら壇上を駆け抜けてしまいました。みんなと同じようにしたいと思っても、何の支援も無く どうしたら良いのかの手立てさえない状態では 「あって当たり前の状態」がおきただけのことでした。=私には想定内=たぶんそうなるな・・・と思ったことが100%的中でした。席にすわっていた まこちゃんが 小指の爪をはいでいました。精神的にかなり負荷がかかっていて、少しですが、生爪をはいでしまいました。クラスの友達が 「まこちゃん、血がでてる・・」ととても心配してくれて、クラスの男子生徒みんなが とても心配してくれました。保健室では「インフルエンザでベットが満床状態」なので、保健室から手当の物をお借りして 指を消毒してバンドエイドをはって・・。普通学級の生徒の練習は2時間で終わりでしたが、まこちゃんにはこの「失敗体験がリピートしてしまう」ことが考えられましたので、行動をなおして「正しい成功体験で終わらせる」ことが必要なことに思えましたので、先生にお願いして時間を頂いて、3時間目は個別の練習をしました。床には カラーのビニール・テープで ー(線) ×、など印ははってありましたが、これだけでは何のことかわかりません。支援としては「手順が足りない」のです。私が会場で生徒の行動を見ながら書いた〜ポストイットに動きを番号で示して、会場で渡したものをみて順序を確認します。会場の床に貼ってある、テープのところに、ポストイットに顔の方向を示す↑(矢印) ↑の中の空白に行動の支持のことば「まつ」「れい」を書いたものに①など順序を合体させたマークを書いて貼りました。はじめは一緒に行動をして、「とまる」「こっちをむいて・・礼!」「待つ、wait」「前の人が進んだら 次 で、待つ」など・・・行動と 行動を指示することばでの支援をして行きました。自分勝手に行動をしたら、絶対にだめだと認めませんでした=時間がある時とは違いますし、今回は母親の私が指示をするのですから・・・と厳しく ばしばし!と声をかけて指示を入れ、行動を修正しの繰り返しで、休み無く5回くらい 指示カードをみながら まこちゃんは「声」にだして確認しながら練習をしました。(母親なのでOKでも 先生がやったら駄目という支援の方法なので、絶対に万人むけではありません=大汗)最後の2回は 指示カードを取り外して、床のテープだけの支援(普通学級の生徒も同じ)で、一連の行動を一人で行いました。今日の「一連の行動の順序を覚える」という課題を達成したので、ここで今日の練習は終わりです。ちょうど3時間目が終わり、4時間目のスタートの時間でした。5階の教室に戻ろうとしていたところに 交流学級の先生が降りてきて「これから卒業式の歌の練習だよ」と声をかけられて、休み無く Uターン・・・俺様の本日のスケジュールは 4時間ぎっちりとハードだったのです。『俺様は、卒業式できるんだぞ〜♪』という思いで 達成感ができた1日目で終わり、ほっとしました。ところが・・・なんと、明日の卒業式の予行練習は・・・「インフルエンザによる学校閉鎖」でお休みに・・・でも、副校長先生と校長先生のご配慮で、明日は まこちゃんだけ特別に「個人レッスン」をさせてもらえることになりました。10時に学校に行って、30分くらい練習をして(4〜5回)、細かいところを修正して 「達成感」と正しい行動ができるようになって終わりです。まこちゃんにとっては、個別に練習をさせてもらう時間ができたことはラッキーなのですが・・・インフルエンザになると 卒業式に出られない生徒も出てしまいます・・仕方のないこととはいえ・・かわいそうでなりません。水曜日は 卒業式直前の予行練習日。予行練習がうまく行っても・・・まこちゃんは 保護者の方達の入ったときの あの一種独特な雰囲気に弱く、生徒の緊張感にも弱いので、もしやの失敗も考えられます。卒業式当日の まさかのパニックも想定されますので、席を立って歩いて来賓席の前に行くときに、練習の時とは違う、軽くスキップをしたり、手を急にあげてみたり・・・など あきらかに「緊張感を抑えるために違う行動があらわれてしまった」時のために・・・ 特別支援学級の先生に「黒子支援」をお願いしました。卒業式の予行練習で、「もう〜〜!」と思うことはあったものの、とっさの支援体制が組めて ぎりぎりセーフでした。急遽、支援をお願いしましたが、管理職の先生も、担任の先生も すぐに対応してくださって、とても助かりました。明日は先生達は出勤日とのことで 明日もご協力を頂いて、練習をしてきます♪人生の中で「大切な卒業式」です。立派に迎えさせてあげたいと思っています。『水曜日は 友達みんなに メッセージをもらうのです♪』と2つ折りタイプの色紙を まこちゃんが自分で選んで買って、カラーのペンも買って、なにやら楽しみにしているようすです。ということで、明日も がんばってきま〜〜す♪