特別支援犬、ロック

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Nice!

のび太と我が家の愛犬ロックの仲は相変わらずぎこちない。のび太はロックが大好きだけど、どう接したらいいのか、わからないのだ。ついつい、自分の「ロック大好き」な気持ちを自分勝手に大げさに表現してしまい、ロックに「ガウッ!」っと甘噛みされたり、威嚇されたりして避けられる。ロックもロックでのび太が大好きで気が付くといつの間にかのび太の横にピッタリくっついてまったり寝ている。しかし、のび太は物事に集中すると周りが見えなくなる。よって、横に寝ているロックの存在を忘れて、足や手を動かすために、ロックはビックリして吠えたりしてしまう。なかなか、想いと行動が結びつかず、相手に伝わらず、お互い気持ちがすれ違うことが多い。犬は「大好き!」の愛情表現として大好きな人を舐めたりする。私やのびパパが帰宅すると、留守番していたロックは「おかえり!おかえり!待ってたよ!」と言わんばかりに駆け寄って飛びついて顔中を舐めまわす。ま、しつけのいい犬ではないのはこの行動のとおりだが、この飛びついて舐めまわされる時は至福のひと時なのだ。ロックはもちろん、のび太にも飛びついて舐めまわしたいのだがのび太は舐められるのがNG。「犬にとって舐めるっていうことは 『大好きだよ』っていう意味なんだよ」と言ってもこればっかりはどうしてもできないらしい。「ボクだってロックが大好きだけど 舐められるのだけはどうしてもイヤ!」のび太は小さいころ、ほんのちょっと手が濡れてもパニクった。幼稚園で「水遊びなどをして服が濡れたら自分で着替えて汚れたものは持ち帰る」と言うことになっていて着替えを2セット園に置いていたのだが、ほんのちょっと袖口が濡れた、とか、他のお友達の水しぶきがちょっとかかった、とか、そんなことくらいでご丁寧に着替えてくる。毎日毎日、のび太の着替えだけでかなりの洗濯物だった。濡れることに過敏なのだ。こればっかりはどうしようもない。嫌なものは嫌なのだから。だから犬に舐められるのが嫌だ、ということも理解できる。しかし、理解できないのはロックだ。ボクのこと、好きじゃないの?!大好きだってば~!ボクが駆け寄っていって嬉しくないの?!嬉しいけどチュってしないでよ~ボクのこと、嫌いなんでしょ?!嫌いじゃないけどさ~まるで高校生カップルのような微妙なカンケーの、のび太とロック。だけど、最近ではロックものび太の性格を理解しつつある。のび太が帰ってくる気配を感じると「クゥ~ン、クゥ~ン」と甘えた声でのび太に近寄っていく。だけど、私にするみたいに飛びついていったりしない。そして、のび太の足元をまとわりつく。のび太の顔を見上げて「おかえり!学校、お疲れ様」と、言ってるように見える(親バカな飼い主でゴメン)けど決して顔を舐めたりしない。「だって、のび太、舐められるの、嫌でしょ?」と、思っているロック。(に違いない・・・親バカ)これは、ロックなりにのび太の特性を理解した行動だと思うのだ。犬ってスゴイ!動物ですら、ここまで相手によって接し方を変えられるのだ。相手が嫌がることはしない。それがお互いにいい関係でいられるための条件なのだ。いくら障害の特性を知って欲しくて文書を書いても理解できない教師もいると言うのにロック、君は、我が家に来るべくして来た、特別支援犬と言っても過言ではない(いや、言いすぎかも・・・汗)のび太とロックの関係はこの画像がすべてを物語っている。のび太とロックがこんないい感じにくっつきあっても、ロックは決して、これ以上、のび太に近づかない。こんな感じになったら、私やのびパパだったら100%顔中ベロベロ攻撃にされるのだが、のび太のことは絶対に舐めたりしない。ある日、のび太にブチ切れて私が叱っていたら、ロックは叱られているのび太の周りをぐるぐる回って、鼻先でのび太をツンツンし続けていた。そして、叱り終わって私とのび太はいつもどおりに会話をしていたにもかかわらずロックはのび太にくっついていて、まったく私に近寄らなかった。そればかりか、「ロック!」と私が呼んでも、一瞥してまるでプイっとするみたいに通り過ぎる・・・そうかそうか。ロックはのび太の味方なんだ~と、ちょっとヤキモチ焼きつつ、それが嬉しかったりするのだ。ロック、のび太が嬉しいときはもちろん、悲しいとき、辛いとき、そばにいてやってね。