生きるための権利・1

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Nice!

うちの子供たちには療育手帳がない。それはボーダーだからだ。いわゆる境界線。福岡県ではADHDやアスペルガーというだけでは手帳は取れない。IQで判定し、また結果は家族には一切非公開という手ごわさ。おにいは高いので数値はわからないが非該当。ちびは検査前では60〜70の間だったのだが児童相談所の判定は非該当。おまけに『何のためにとるんですか、とっても何の足しにもなりませんよ』という嫌味を言われた、嘘のような本当の話である。当然、憤慨した。だからこの6年間、児童相談所には1回も足を運んでいない。ところが、ひょんな話から児童相談所に行くことになった。中学進学の件で、顔なじみの市教委の人に相談に乗ってもらった。息子たちの小さいときからの縁で、大変お世話になってる方だ。「うちの子って、普通校じゃなくて、特別支援学校、行けますかねえ」『そうねえ、数年後に出来るって言うけど、あくまで”県の”決定だから先延ばしあるかもしれんよ』・・・この人は本当に腹を割って話してくれる(笑)そして言った。『古い言い方だけどね、養護学校って言うのは生きるすべを学ぶところだと思うんだよ。普通校では教えてくれない生きるための方法を教えてくれるところだからのちのちのこと(高校・就職)を考えたら行ったほうがいい』そう言ってくれた。