とある入所施設の園庭をぶらっと歩いていたら後ろから声をかけられた。「ミヤザキ? ミヤザキ?」ピョンピョン跳ねながら青年は殿父が乗ってきた車のナンバーをみて、「宮崎県から来たの?」と聞いているみたい。「そうだよ」 と言うと 「 ○△□ 」と言いながら施設内に走り去っていった。用事を済ませ園庭に戻るとさっきの青年からメモを渡された。青年の手にはタウンワーク鹿児島版を握りしめている。殿父と並んで歩きながら彼は「ミヤザキ タウンワーク オネガイシマス オネガイシマス」と懇願してくる。どうやら「タウンワーク宮崎」がとっても欲しいらしい。その人懐っこさと一心さに、思わず青年になった殿をかぶらせてしまった。バカみたいに思うかもしれないが、なんとかこの青年の気持ちに応えたい。今度いつ青年と会えるかわからない。だけど、もし入手できたらタウンワーク宮崎を届けてあげたい。などと、勝手に思ったりして・・・ただ、外部の者が関わりを持って良いものか・・・職員経由なら可能か・・・ うーん・・・