ちょっとした雑談も苦痛なほど喋ることが苦手な私ですが、2週間だけ、人前で喋る仕事をしていたことがあります。教育実習です。当時、私は教師を目指そうと考えていたのです。地元の中学校で2週間、実習をおこないました。人前で喋る仕事が自分に向いてないというのは百も承知でした。でも、今まで多くの人にバカにされてきた悔しさと劣等感を抱えていた私は、その劣等感を払拭できる職業に就きたいと思ってました。「教師」という肩書きがあれば、少なくとも生徒やその親よりは優位に立つことができ、バカにされずに過ごせるんじゃないかと・・・今思えば浅はかな考えですが、当時は本気でそう思ってました。でも実習中に恐ろしい経験をし、教師を目指すのは、やめました。一部の生徒たちに、「先生の話、声に抑揚がなくて聞き取りにくいですよ〜」「どうしてお話しするとき、人の目を見て話さないんですか〜?」・・などと言われてびっくりしました。とても恐かったです。10歳ほど年下の子供にこんなこと言われるなんて・・見下されているように感じて、吐き気がするほど苦しみました。今でも当時のことを思い出すとすごく苦しい気持ちになります。たった2週間でこんな苦しみを味わった私が、教師という職に就くなんて絶対にムリだと判断しました。そういうわけで教師は諦めましたが、資格だけは取っておきました。大学行って何の資格も取れなかったなんて格好悪い、皆にバカにされてしまう・・と思ったんです。私は何をするにも、バカにされるか否か、という基準でしか判断できなくなっていました。いつからそうなったんだろう・・ きっと、子供の頃からそうだったと思います。ずっとずっと、「私は他の人と何かが違う、だからバカにされてる、見下されてる」と感じ、それを払拭しようとあれこれ試すのですが、でもそれは自分のやりたい事とは違うため、いつも空振りに終わってしまう。もしも、自分がアスペルガーだと当時分かっていれば、自分に合った道を上手に選べたかもしれない。。IFの話をしても仕方ないですけど・・・・こんなことばかり考えてしまいます。色々と遠回りをしてしまいました。悔しいです。