「連絡帳に書いて!」(追記あり!)

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Nice!

(5月30日19:20追記しました)休み時間のお友達との鬼ごっこで、自分の気持ちを表せないまま、毎日、鬼ごっこの中から抜け出せないでいるのび太。(詳しくは→こちら と こちら)昨日、4月上旬並みの寒さだったのび太地方。長袖Tシャツにパーカーを羽織って登校。しかし、帰ってきたときは長袖Tシャツ1枚で寒そうに真っ青な顔で帰ってきた。「こんなに寒いのにパーカーは?」「鬼ごっこのとき、濡れちゃってさ〜」ランドセルから濡れたパーカーを出した。見ると、背中の真ん中辺りに泥水がかかった跡が・・・「これ、どうしたの?」「ボクが鬼で目をつぶっているときに、 かけられたみたい・・・」「え?どこかに背中をつけて濡れたの? それとも誰かがわざと濡らしたの?」「う〜〜〜ん・・・背中はどこにもつけてなかったよ。 でも、ボクも目をつぶっていたからわかんないけど、 濡れちゃってて、『冷たい!』って思って目を開けたら、 みんな「違う違う、やってない!」って」う〜ん・・・これはどう見ても背中の真ん中だし、泥水だし、雨水がはねて濡れた、という場所じゃない、故意にやらないと、こんな風には濡れないだろう。「・・・のび太、最近も鬼ごっこで 後出しじゃんけんされるの?」「う〜ん・・・最近はあんまりないけど〜」「後出しじゃんけんとかって 他のお友達もされてるの?」「されてないんじゃないかな?」「じゃあ、水をかけられたりするのも 他のお友達もだれかされてるの?」「ボクだけかな〜」「水かけられたり後出しじゃんけんされて 平気?嫌な気持ち?」「嫌だけど嫌って言えないんだ」「お母さん、思うんだけど、 のび太は「嫌だ」とか「そういうことするなら遊ばない」とか 言わないでしょ? だから、お友達はのび太にそういう事をしても イヤだって言わないから何度もやるんじゃないかな、って 思うんだ。 もし、のび太が言えないんだったら、先生にお話した方が いいと思うんだけど・・・。 でも、のび太が先生に言わないで欲しい、って思うなら 言わないけど、どうする?」「言って欲しい。連絡帳に書いて!」(涙)「本当に書いていい? もし、書かないで欲しいんだったら書かないよ。」「書いて!連絡帳に書いて!」(号泣)「わかった。じゃあ、のび太に聞いたとおりの事を 書いておくね。」と言うことで連絡帳に書きました。後出しじゃんけんでいつも鬼になっていたこと、今日、背中に泥水をかけられたこと、のび太はその瞬間に自分の置かれている状況を察知できないために、一見 楽しそうに遊んでいるように見えても、嫌なことを表現できず、回避できず、その場から抜け出せないでいること、今までものび太から聞かされていましたが、子供たちの間ではよくあることだし、親としてもどこまで先生にお話していいものか、悩んでいましたが、今日の泥水をかけられたことで、これ以上、エスカレートしないように事実をお伝えしようと思って、のび太に「先生に伝えた方がいいか、言わないで欲しいか」とたずねたところ、「連絡帳に書いて欲しい」と言われましたので、書きました。いろいろお忙しいところ申し訳ありませんが、そのようなことがある、ということを、気に留めて置いていただけるとありがたいです・・・云々・・・のび太は決して相手のお友達の名前を出さないし、「〜〜〜された」とは言うけど、決して相手を悪く言わない。それは、一見、優しい子、正義感の強い子のように感じるが自分がされていることがどういうことなのか、察知できない弱さでもある。また、嫌だ、と思っても、それを表せない、表現力の弱さもある。要するに入力も出力も双方とも、弱いのだ。そして、私も実際にその様子を見ているわけではないので、感情を入れないように、のび太から聞いたとおりのことを、先生に伝えてみました。3ページに渡って書いた連絡帳を持って出かけたのび太。どうなることやら・・・(追記・・・)のび太が持ち帰った連絡帳に「教えてくださりありがとうございます。 夕方、お電話いたします」ということで、担任の先生からお電話をいただきました。先生からものび太にいろいろ聞いていただいたようだが、やはり、自分では嫌な気持ちをなかなか言えないと、のび太から聞いたようです。じゃあ、そのときはお友達に言えなくても、嫌なことがあったときは、先生に教えて欲しい、自分の気持ちを守るためには、嫌なことを嫌だと、先生にでもいいから言って欲しい、と、のび太に話してくださったようです。そして、やはり、こういう小さいことがエスカレートしてしまうことはあることなので、芽の小さいうちに摘んでおきたい、わかった時点で厳しく対処していきたいこと、おうちでのび太くんがそのようなことを話したら、どんなことでも学校に伝えて欲しい、と、言ってくださいました。そのあと、のび太にも先生との電話の話を伝え、「自分を守るためには、嫌なことを嫌だと言える様に頑張ってみよう。お友達に直接、言えなくてもいい、先生でもお父さんお母さんでもいいから、今までどおり、ちゃんと伝えて欲しい。絶対にのび太のことを守ってあげるから。」と、話しました。あとは、のび太の「生きる力」を信じるしかないです。大丈夫。何があっても、絶対に、守ってあげるから。