生きづらさを訴えるパニック

16
Nice!

のび太の落ち着かない理由がわかりました。どうやら、身重の担任の先生のご家族にご不幸があり、お休みが続いていたこと。それ以外にも、先生ご自身の検診や1歳のお子さんに絡むことでの早退や欠席なども頻繁なこと。それにくわえ、運動会による時間割変更、運動会で踊る「よさこいソーラン」を3年生に指導することの重圧、(3,4年生合同で踊り、毎年4年生が3年生に1対1で指導することになっている)・・・・・もう、これだけで精神的不安定になってパニックが頻発するのに充分なほどの要素がてんこ盛りである。なにしろ、のび太はこういった学校のことは話さないのだ。休み時間に○○した、とか、○くんが〜って言った、とか、給食は○○で美味しかった、とか、そういう「〜が〜だった」という、簡単な文章で説明できることしか言わない。「先生が休んだ」って言えば、「どうして?」って聞かれる。うまく説明できないから言うのがメンドクサイ・・・って思ってるのか、どうか・・・それとも、「先生が休んだ」ことが自分でも精神的に不安に思っているからこそ、言葉に出来ないのか・・・昨日、PTAの会議でのび太の教室に行ったが、ちゃんと黒板に「5月13日(火)の時間割変更」が書いてあり、運動会練習の場所、内容等も書いてあった。普通だったらこれだけで安心するはずののび太だが、先生の早退、欠席はやっぱり辛いだろう。「先生、お休みとか早退とか多いんだって?」と、聞いてみた。「うん。今日も給食のあとは早退なんだって」「そうなんだ。じゃあ、先生のいない5時間目とかは 誰かほかの先生が来るの?」「来ないよ。自習。」「えええ?自習?静かに自習してるの?」「静かなわけ、ないじゃん。 うるさくなって、イライラしちゃうんだよな〜 だから、耳をこうやって(耳を両手で塞いで軽く叩いて) うるさいのが聞こえないようにするか、 歴史の年号とかを書いて、気持ちを歴史に集中させてる」のび太はのび太なりに、精一杯頑張っているのだが、やはりこういう状況ではのび太の頑張れる許容範囲を越えている。かといって、こればっかりはどうしようもないのだけど・・・。学校生活というものは、やっぱりこの子たちにとっては生きづらいところだ。こんなことを言うと、「社会に出たらもっと大変だよ〜」なんて言われそうだが、だとしたら、社会全体がこの子たちにとっては生きづらいのだ としか思えない。普通の人たちには思いもよらないところで、精神的に苦痛に感じている人がいることを、もっと私達は知っていてもいいのかもしれない。